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『消臭のつもりらしい』
「賠償金貰った方が良いくらいクソな嘘ですね。詐欺ですよそれ」


粗大ゴミを見るかのような目で扉を見遣った潔。きっと脳内には潔の反感を買う様な笑みを浮かべたカイザーさんが鎮座してるんだろう。

潔の欠点と言ったら、カイザーさんに対してのみ異常に沸点が低いところだろうか。スポーツに熱中して口が悪くなる事って誰にでもあるよね、で済む可愛いレベルじゃない。普段温厚な潔にカイザーさんはどうしてこう出来るのか不思議でならない。


『カイザーさんが身に付けてると似合うんだけど、私にはどうもね』
「クソカイザーが付けてても不愉快極まり無いただの腐敗臭みたいなもんですよ。Aさん、今すぐ風呂に入ってきてくれませんか?」
『ふ、風呂…?』
「その匂いは消し去った方が良いです (Aさんを汚すなよクソカイザーの分際で)」


本気の凄みを感じた。ここの掃除が終わったら取り敢えずお風呂に入ろうと決意した瞬間だった。

さっきまでのほんわかした雰囲気とは一転、鋭い目付きをした潔は、おそらく遺伝子レベルでカイザーさんを受け付けないんだと思う。


『ほ、本当に潔ってカイザーさんが嫌い、だよね?』
「殺したいくらいには (本当はそれだけじゃ無いけど。あんなクソ裸の王如きの臭いがAさんに纏ってんのがウゼェ)」
『あ、はは……頼むから殺人犯にはならないで…』


凍りきった頰をなんとか動かして、口角を上げる。乾いた笑いを漏らす。笑って流しておくのが最善策だろう。だって潔の目は本気だったから。

………カイザーさん、私の可愛い潔を返して。





▼「ミヒャエル・カイザー ヤンデレ危機一発」
青い監獄内で危険度が高い上位の選手。スキンシップの激しさが目立つ。知らない一面を隅から隅まで自分の手で見つけていきたいという危険思考の持ち主。何にも染まらない無垢な所を見つけると爆発しかねない。


▼「潔世一 ヤンデレ危機一発」
周りに比べると比較的大人しい選手。表面上取り繕っているが腹の底にはドス黒い独占欲が渦巻いている。最終的には自分の所に来て欲しいので、故意に頼り処の立場を築いてきた。自分以外の誰かからの“主張”が付いていると爆発しかねない。

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テディ - ひまさん» 最高の小説なんて嬉しすぎるお言葉…大感謝です、ありがとうございます。単純なので褒められるとやる気爆上がりします!更新頑張ります〜!! (2023年3月6日 19時) (レス) @page9 id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ひま - 小説見あさってたら最高の小説を見つけてしまった…めっちゃ続き楽しみです!更新頑張ってください! (2023年3月5日 21時) (レス) @page9 id: 34d7bd651a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テディ | 作成日時:2023年2月23日 15時

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