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「(好きな子が感じてること、全部知っておきたいって普通なんじゃない？ 味とか香りとか痛みとか)」
『おーとーやー？ 聞いてるの？』
「ごめんって」
まじまじと私を見つめる乙夜を恨めしげに睨んでやる。そしたら、案外すんなり謝罪をくれた。
ありったけの深呼吸をして、バクバクと激しく鳴り出す心臓を鎮めようと試みる。残念ながら効果なし。相も変わらず、一歩間違えたら不整脈になりそうなくらいに脈打っていた。
あとその軽い謝罪。乙夜、絶対反省してないでしょ。今日だけで二回目だよこれ。思春期にこんな幽閉施設に閉じ込められて溜まってるものがあるのも理解るけども。頼むから私で発散しないで欲しい。
「煙草の味ってどんなかなってさ」
『小学三年生じゃないんだから好奇心くらい制御してよ』
「それってエゴイストじゃなくない？」
『日常生活にエゴを持ち込むな』
絵心さん教育方針の見直ししませんか？エゴイストはサッカーだけに留めておいた方が良いんじゃないかなと今日感しました。道徳性も学ばせた方がいいと思う。
乙夜って誰にでもこういうことするんだろうか。だとしたら末恐ろしい。将来後ろから刺されても百パーセント乙夜は悪くないとは言えない。ちなみに男の人でも女の人でもあり得る。
『乙夜。誰彼構わず手を出すのは辞めてあげて。未来の乙夜の彼女が心配でならない』
「Aちゃん以外にしないから。するわけない。彼女もAちゃんじゃないなら要らない」
『………恐ろしや乙夜影太…』
呟いて、数メートル距離を置く。まったく崩れない乙夜の表情が少し、いやかなり憎らしい。揶揄ってるなら分かり易い顔出して欲しいものだ。口では冷静に返してるつもりだけど、表情の方はカバー出来てる気がしない。
血が沸騰したように温度が急上昇してる。耳に熱が集まるのが自分でも分かるから、乙夜から視線を逸らした。冗談って分かってても不可抗力で照れちゃうんだよ。
本当に勘弁してくれ。
「(あーマジで可愛い。その表情アガるわ…俺だけのものにしておきたい……閉じ込めたい)」
▼「乙夜影太 ヤンデレ危機一発」
己に従う行動力ピカイチの選手。本命にはとことん一途だが、故に愛が重い。徐々に口説き落としてく事を得意とする。感じに非常に敏感で、それを共有したがり。反応も好きで、己の想像以上にイイ反応をすると爆発しかねない。
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テディ - ひまさん» 最高の小説なんて嬉しすぎるお言葉…大感謝です、ありがとうございます。単純なので褒められるとやる気爆上がりします！更新頑張ります〜！！ (2023年3月6日 19時) (
レス) @page9 id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ひま - 小説見あさってたら最高の小説を見つけてしまった…めっちゃ続き楽しみです！更新頑張ってください！ (2023年3月5日 21時) (レス) @page9 id: 34d7bd651a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テディ | 作成日時：2023年2月23日 15時
