【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】 (ページ4)

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.ニゲラの花と共に歩み行く先【フォルセル・ノア・チェル/ゆきみ*】ページ4

___ここ数十年、こんな最悪なことはありませんでしたよ___

やっぱり神なんていない

否、それは自分自身の思い込みにすぎない。けれども、実際神を見たなんてことは一度もなく、本の世界だけでしかそれは味わったことはない

神それは人間が生み出したものに過ぎず、利用するだけしては捨てるものだと、私は思う

実際に近所の近くの神社で願い事をするがそれが叶ったことなんて一度もない

まぁ、自分の目標であり、夢を【神なんか】で叶われては困る
自分が神より下など考えるだけで反吐が出る

だが、これはいくら何でもない

こんな奴らと、こんな世界でなぜ…私が

自身の足で、石を蹴っては、川の方に転がり波紋の模様が浮かび上がる。その模様は私には美しくなんて思えなかった

一時間前

私は、自身の宗教の活動をしていた
いつの間にか日は暮れ、何時も通りの日々が終わりを迎えていた頃

目の前が反転した
世界が反転したのか、自身が反転したのか

または、その他か。私にはさっぱり解らないがその場が可怪しかったのは確か

そして、一度閉じた瞼を開くとそこには、薄暗い森の中だった

困惑はしたが、行動を起こさねばならない

そこら辺にいる蜘蛛を踏み潰すかのように歩んでゆく

勿論は踏んでない。蜘蛛なんて気持ちが悪いものを何故私が踏まなければならないのか

山を下ってゆく。日頃運動をしないので、一歩一歩の足を重く縛り付けるかのようになるが、こんなところで立ち止まるのは気分が心底悪いので、進み続けた

そして、合流したドズさんから話を聞くとそれはもう、私の気を狂わせるのには十分過ぎる物だった

この世界は鬼がおり、その鬼には血鬼術という異能力に似ているものを持っている
その鬼の血鬼術で、私達はこの世界に来てしまった
帰るにはその鬼を倒さなきゃいけないが、その鬼は、鬼の中で一番強い輩になる

そして、この世界は、私達がいた世界とはまた違う。来たのは異能力者などの僅か一部

これは、私の異能力にとっては最悪なのだ

理由は単純。【信者がいなから】