【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】

.敵を騙すなら、味方を騙せ【フォルセル・ノア・チェル/ゆきみ*】 ページ28

シグマさん等が首を傾げる

これも、理由言わなきゃですか…



「猟犬は、協力出来る組織が今は居ません

猟犬の中では全員敵ですので、警戒心はとても強い

それでも、協力ぐらいはしたいと思います。いくら猟犬でも、こんな見ず知らずの場ではね

猟犬は戦闘力は何処の組織を見ても桁外れに優れている。ならば、味方につけると私達も動きやすい


私の異能力で、少しばかりは警戒心は薄れますし、信頼をしたら、こっちのもんですよ。


なので、カリーナさんやシグマさん辺りを連れてけばいいのです。

何故なら、猟犬にはチョロい人が一人、二人いるので、その人に話、仲の良いものへの信頼も一緒に奪えばいいですので」


「まぁ、これは私の意見ですので、選択はドズさん達に任せますよ」

「私の異能力は、相手がいないと成り立たないので…人を見つけない限りは無能ですから」



ドズさん以外の人は、１度考える

ドズさんは答えがもう、出ているのか、凛とした顔で目を瞑っている


顔の付いた蜘蛛たちが月を怪しむように笑う

コイツらに異能力は効くのかは後でしてみよう


蜘蛛と、月と、不気味な森と…


私は裾に入っている、紅茶の束を擦る


あぁ…紅茶が飲みたい

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