検索窓
今日:17 hit、昨日:14 hit、合計:2,756 hit

.城の崎にて【志賀直哉/鈴凛】 ページ24

「・・・人に聞いたのだが、鬼殺隊というものが存在して、そいつらが鬼を殺しているらしい。」

おずおずと話し出したのはシグマで、話をまとめると、鬼殺隊、この辺りでは鬼狩り様と、呼ばれている奴らが、人食い鬼と対峙している。らしい。

「ふむ。・・・探偵社は鬼殺隊側につくでしょう。彼らの事だからそうするに違いありません。」

それに対してはだれも異論はないようだ。まあ、基本的に武装探偵社は警察よりの所がある。今はこちらの策略のせいで、テロリスト集団にされいるが、本質は人のために動く組織である。

「天人五衰としては、どう動くんだ」
「そうですね。探偵社に協力する義理もありませんし、かといって、その鬼殺隊と対立する気もありません。中立を保てばいいのでは?」
「僕は自由に動くよ! ドス君に従う気はないからね」

そう言って、大きく身振り手振りをするのは、ゴーゴリだ。ゴーゴリ妹は、少々盲目的に兄を慕っている所があるので、ゴーゴリに従うだろう。

ノアは何を考えているか分からないから知らないが、これが正義的思想を持っているようには思わない。どうせ、関わらないようにする。

後はとシグマの方を見る。ドストエフスキーを余り信じてはいないようだが、純粋なところがあるから、彼の意見に傾いているらしい。
どうせ、探偵社に寝返るのも怖がるから、結局のところ中立を保つ。

どうするべきか。探偵社と真っ向から向かい合うことにはならなさそうなことが救いだが、あんなことをした以上、探偵社からは信頼されない可能性の方が高い。
人食い鬼なんてあってはならないだろうと思う反面、探偵社に手を貸すのは難しい。

・・・・・・とりあえず後回しにしよう。後からでも、これについては考えられる。
はあ、とため息をついて、ふと、Mの事を考える。天人五衰が全員此方にきているから、安全だとは思うが・・・。

いつの間にか噛んでしまっていた唇から血が滲んでしまっていた。


 

.呑気な迷子たち【澁澤瑠音/キューブ】→←.城の崎にて【志賀直哉/鈴凛】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

魑魅 零(プロフ) - 更新しました (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 更新します (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新しました! (12月23日 9時) (レス) id: 97d9ce38f9 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新します! (12月23日 8時) (レス) id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@スランプ中(プロフ) - 更新しました・・・! (12月22日 15時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:迷い犬の鬼殺奇譚参加者一同 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/BNGUKMT/  
作成日時:2023年10月24日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。