.森の中にて【音瀬舞優/夜月】 ページ15
鴉の鳴き声と、背中の痛みで目を覚ました。
『ん…』
重い瞼を開くと、満天の星空と満月の月が私の目に入る。
迚も綺麗だ…なんて感嘆する筈も無く、体を起こすと何故か森の中だった。
満月と星空のお陰で周りを良く見渡せる。
『何故…?私は自室のベッドで眠った筈だけれど…』
異能力者の仕業かしら?と警戒し乍ら、服に付いた汚れを払い周りを見渡すと、リンタロウさんに姐さん、中也、輪廻達が倒れていた。
…取り敢えず皆を起こさなくては、と彼等を起こし、皆で行動する。
「此処は一体何処何じゃ、」と姐さんが溜息を付き乍ら云う。
「先刻気色悪ィ蜘蛛が居たンで重力で潰しましたが……」と中也が塵を見るような目で森を睨み付けながら云う。
「と云う事は異能力は使えるのだね、では、エリスちゃん、木の上に立って偵察して来てくれるかい?」とリンタロウさんが云う。
「はぁ、仕方無いわね!」と云い乍らエリスは木まで飛翔していく。
少ししてからエリスが戻って来た。
エリスによると、此処等一体が鬱蒼とした森らしい。
他にも武装探偵社、天人五衰、猟犬、異能特務課の方々も居るらしい。
天人五衰と聞き、背中に冷汗が伝った。彼の人の事だ、私が居る事等疾うに気が付いて居るのだろう。そんな事を思い、少し震えていると……
「!!えっ…?」
木を触り、時間を調べていた輪廻から驚愕の声が漏れる
『如何したの?輪廻?』と問い掛けると、
「驚かないで聞いて頂戴。」と溜息を付きながら云った
「……此処は、大正時代よ。」
「「『大正?』」」とリンタロウさん以外が口を揃えて云った。
「そんな所だろうと思ったよ。とは云え、緊急事態だ。探偵社とは協力しようか。」とリンタロウさんが云い、皆が頷いた。
探偵社と話をつける為、探偵社の居る所へ足を進めた。
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魑魅 零(プロフ) - 更新しました (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 更新します (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新しました! (12月23日 9時) (レス) id: 97d9ce38f9 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新します! (12月23日 8時) (レス) id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@スランプ中(プロフ) - 更新しました・・・! (12月22日 15時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷い犬の鬼殺奇譚参加者一同 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/BNGUKMT/
作成日時:2023年10月24日 17時