【本編】迷い犬の鬼殺奇譚・改【リレー小説】 (ページ12)

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.道端のカランコエ【末広霊/ゆきみ*】ページ12

__目が冷めたら森の中。熊さんは何処に__

鼻から通る草木の香り
肌寒い風が服や髪を揺らしてゆく
背中にはゴツゴツとした岩…だろうか
私の敏感な触覚で岩と思うと土も少しばかりある

体を置きあげると目の前には知らないところだった

「え、此処何処」

思わず口から困惑する声が、漏れる

私が寝ていた大きい岩を降りては辺りを見渡す

この大きな岩…筋トレに使えるかも

筋トレのことはさておき、私はこんな場所見たこともない

辺りを見渡すと何処もかしこも木、木、木

しかも、ただの木じゃない。薄暗くて不気味な木

そう言えばさっきから物音がずっとする

下を見るとカランコエという、可愛らしい花と…
ｶｻｶｻｶｻと、音を立ては八本の腕で動いてはいる不気味な生物が辺りいっぱいにいた

その瞬間、全身の肌という肌から寒気がした

鳥肌が立つ。鳥肌が立ち過ぎて鳥になってしまいそうだ

鳥になったらパタパタと羽撃いて元の場所に帰れるだろうか

兎に角、此処には居たくないから、皆と一緒に居たいから、移動しよう

異能力【霊魂不滅】

宜しくネ。幽霊チャン達

私の異能力はこういうときに役立つ

幽霊ちゃん達のいる場所を監視し、辺りを確認する

私に使えている幽霊ちゃん達は、常時、私の周りに居るからか、この謎の所でも付いてきたみたいで、安心する。九尾等の妖怪達も謎に居るから、異能力が使えなくなることは無さそうだ

見つけた。

最初に見つけたのは隊長だった、それから、条野さんや燁子姐さん、お兄ちゃんは修と一緒に居たみたいで直ぐに見つけれた。鈴子路姐さんも少し、時間がかかったが見つけれた

他にも武装探偵社の人や、ポートマフィア、異能特務化、組合や天人五衰もいて、殆は今、敵対している所ばっかりだった

この事は後から、皆に伝えるとして、幽霊ちゃん達にみんなの居る場所に案内してもらう

送り犬に乗せて〜と言っては背中に乗せてもらい、出発だ

異能力の使いすぎで、少し眠気が来るが、こんな不気味な場では寝られない。

ましてや、武装探偵社が居るとなると尚更だ

最初は一番距離の近い、修とお兄ちゃんの所へと向う

流石は送り犬、迷いもせずに突き進んでゆく

私はジェットコースターに乗ってる気分で楽しい

こんな場所で、遊ぶのはどうなんだと、幽霊達は、思うが、主人の彼女が楽しそうなら、良いかと放っといた__