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.徹夜明けの謎現象【佐藤春夫/白井直】 ページ2

大嫌いな徹夜をした日は、どうにも気分が悪い。
眠ろうにもぐっすりは眠れず、ふわふわとした感覚にある。
イライラする。とてもイライラする。

『あー、もう!!』

叫んで飛び起きた。
だが、目を開けると見えたのは満天の星空だった。

俺は昨日、家で寝たはずだが???

しかも、座っていたのは地面。
石がジャリジャリして尻が痛い。

俺、家のベットで寝たはずなんだが!?

『なんなんだ、ここ···········。』

あたりを見回す。目があったのは。

『安吾!!』

「春夫さん、目が覚めましたか。」

『安吾、なんでいるんだ!?ここはどこなんだ!?』

いや、いるのは安吾だけではないようだ。
ルーナ、夜霧、辻村もいる。

「いや、よくわからなくてですね。」

安吾は困ったように眼鏡をあげた。

「本当にどこなんでしょうか、ここ······。」

ルーナは不安そうにあたりを見回している。

「はあ、これからどうする?」

夜霧は落ち着きがあるように言ったが、
絶対頭の中で叫んだりしてんじゃねえかなと思う。

『みんな、何が起こったのかわかるか?』

俺が聞くと、答えたのは辻村。

「いや、私はわからないですね。
 みなさんも見に覚えがないようで。」

『謎、ってわけか。どうする?てか長官いないし。』

「長官がいない中で一番頼りになるのは春夫さんです。
 指示はお願いしますね。」

『そうだな····。個別行動は危険だな。
 みんな、ひとかたまりになろう。離れるなよ!!』

ああ、家のベットで寝たい。
そう思って空を見上げた時、いい方法を思いついた。

俺はコソコソと安吾に耳打ちした。

『安吾!!異能力使って、ここがどこだか調べられないか?』

安吾はまた眼鏡を押し上げた。

「できないことはないでしょうが、時間がかかるかと···。」

『俺の異能力で強化すれば、ここがどこなのかくらい
すぐ調べられないか?』

「春夫さんに強化してもらえばできるでしょうね。
やるならやってくださいよ。」

安吾がものすごく不機嫌だ。
一段落したらコーヒーでも買ってやるか。
そんなことを思いながら異能力を発動し、手の甲で安吾に
触れた。

「はあ。」

安吾は深い溜め息をついて、足元に落ちている石に触れた。

「!!」
「驚かないでくださいね、春夫さん。」

『ん?なんだ?』

「ここ、大正時代です············。」

『大正?』

なぜ、こうなった!!!!

.ついた先でも変わらず。【太宰颯/朝宮藍良@斎藤一推し】→←.見知らぬ土地【白銀琥珀/魑魅零】



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魑魅 零(プロフ) - 更新しました (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
魑魅 零(プロフ) - 更新します (3月8日 13時) (レス) id: 9560c26e60 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新しました! (12月23日 9時) (レス) id: 97d9ce38f9 (このIDを非表示/違反報告)
白井直(プロフ) - 更新します! (12月23日 8時) (レス) id: a16c2d859c (このIDを非表示/違反報告)
朝宮藍良@スランプ中(プロフ) - 更新しました・・・! (12月22日 15時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷い犬の鬼殺奇譚参加者一同 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/BNGUKMT/  
作成日時:2023年10月24日 17時

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