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取引の時間になって私はジンと合流した。
ただ、この男の隣なんか絶対に歩きたくないので彼の数歩先を歩く。
指定の場所に着くと、相手は既に揃っていた。

「_____、__」

「__…________」

手筈通り、取引の条件を並べる。
ただ、相手方の納得がいかない様でなかなか話が進まない。
当然と言えば当然である。
こちらの提示した条件と言ったら明らかに利益が一方(私達)に偏っている。
非常識かもしれないが、組織は今までこの方法でやってきたのだ。

つまり、交渉決裂となれば。

「良いだろう……組織に歯向かった落とし前、ここでつけて貰おうじゃねぇか……」

そう言ってこのヒトは取引相手を撃ち抜いた。
勿論サイレンサーは付けている。
そもそも取引場所は人気の無い所を選んだから一般人に目撃される心配も無い。

(また、このヒトは躊躇無く…)

物心つく頃には、私の良心なんてモノは無くなっていた。
もしもそんなモノが今でもあったら組織では生きていけなかっただろう。
ただ、人が死ぬ瞬間を見るのは何となくモヤモヤするだけだ。

「おい、行くぞ」

ジンに話し掛けられてハッとする。
考え事をするとボーッとしてしまうのは私の悪い癖だ。
いつか、直さないと。
きっと直る日は来ないだろうけど。

「…ええ」

ああでも、もしも願いが一つ叶うのなら。

私は、そんな『いつか』の来ないクラゲになって、今までのこと全部忘れて、なくしてしまいたい。
『お父さん』のことを忘れられたら、なんて考えてしまうんだ。

(『お父さん』……貴方は、私みたいな娘がいて、…人殺しになって。
それもこれも組織(あの方)の影響ですね。
きっと苦しいことの方が多かったでしょうに…。
それでも、幸せでしたか。
私は貴方の役に立てていましたか。
貴方の最期は、満足出来るものでしたか。
もし、もしも少しでも不幸だったと思ったなら)




私を最低だと、居なければ良かったと罵って下さい。
どれだけ責めても構いません。
だから、どうか。

貴方を見殺しにした私を、貴方の娘でいさせて下さい。

・→←6 , 海月



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設定タグ:名探偵コナン , 短編
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マリコ - 名探偵コナン短編集は工藤新一君の弟設定と世良真純さんに恋をしてそれから歩美ちゃんより幼い小柄男ヒロインを幼児化してそしてヒロインが真純さんに『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年10月20日 23時) (レス) id: fa99c5701b (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - 『歩美ちゃんの妹とコナン君に恋と正体の秘密を守ると告白する』って感じですかねですね?はい、その通りです。赤井家と絡めれば宜しいでしょうかですね?はい、もちろんOKです。 (2019年7月22日 16時) (レス) id: 1045ea89cf (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - 名探偵コナン短編集は吉田歩美ちゃんの妹設定と江戸川コナン君に恋をしてそれから志保ちゃんと新一君の正体もヒロインと世良真純さんと領域外の妹さんと羽田秀吉さんも秘密を守ってそしてヒロインがコナン(新一)君に『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 4520529d99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nir | 作成日時:2019年4月6日 23時

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