ゆめつげ【名探偵コナン短編】

・ ページ13

で、そんな私はまた事件に巻き込まれた。
今回は爆弾事件で、すぐに爆発物処理班がやって来た。

「私のお店に……爆弾……」

「安心して！俺がちゃんと解体するから！これでも爆処のエースって呼ばれてるんだ」

ばちこーん☆とウィンクを決めてくる彼に一瞬殺意が芽生えた。
目の前に爆弾があるというのに大した余裕である。
正直言うと、私はこの時ぶちギレていた。

「は？あり得ないんですけど。何で爆弾？犯人クソかよ。犯罪を犯す時点で人として終わってると思うけど。ていうか他人の所有地に爆弾仕掛けるとか馬鹿じゃないの。いや、馬鹿だわ。ウチのお客様か？お客様だったらまだ良いけどウチの花も買わずに危険物だけ置いてくとかマジで絶許。花が可哀想だろうが。自分の部屋に仕掛けとけやクソが。自爆しやがれ。」

「あ…ちょっと、盗聴器付いてるかもしれないから……」

「は？？？盗聴器？？？」

「ヒエッ」

「自分では危ない現場には行かずに様子だけ伺うと。ホォーーーー。クソだな。人間のクソ。ボク、危ない所には行きたくないのォーってか。ふざけんなよ。ていうかこれ液晶か？ここにヒントでも流すのか？ははっ、厨二病乙。そんなんが許されるのはアニメとゲームだけだぶわああか(馬鹿)！！
後、ここに仕掛けた意味はあるのか？無いよなぁ。ここに仕掛ける利点はブツを隠しやすいってことぐらいだ。分かるだろ？逆に言えばここは人通りが少ないんだ。穴場だからなァ。それで？犯人君。キミは厨二病の上、考える頭も無く、ビビりだと？どうせ出身は米花じゃねぇだろ。米花の犯罪はもっと凶悪だからな。……そうだな。この町に近くて、でも米花じゃない。そんでこの穴場を知ってる。まァ、もともと家は市外で、異動になって米花に引っ越し…勤め先はウチの近所って所だな。爆弾作るってことは、考える頭は無くとも技術力はあるっつぅことだ。賢い奴は引き抜かれる…ここらでそういう会社って言えば○○企業、◆◆社、□□産業組合か。良いよ。私を敵に回したんだ。……これでも私の顔は広い。徹底的に洗って、立ち直れないくらい、＿＿社会的に殺してやるよ。」

言いたいことを全部ぶちまけたその時。
液晶に何か文字が浮かんできた。

【ごめんなさいもうゆるしてくださいしゅっとうします】

「人間のクソな上に漢字も使えないのかよ」

「もうやめたげてぇ！？」

彼＿＿爆発物処理班の萩原研二に止められてやっと私は落ち着いた。
犯人は宣言通り出頭したらしい。

・→←5 , 米花市民なら。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す