Uroto Ruma!! ページ34
「___はぁ…」
(ひーーろーーーみーーーつーーーー!!!!!お前って奴は!!!お前って!!!奴は!!!何が『よろしく頼む』だ!何が『日色光』だ!こっちは!!お前の正体!!!!知ってんだよ!!!ていうか何だよ虚戸流間って!!!!安直すぎだわ!!!いっそ!!!!!殺せ!!!!!)
【…………荒れてるな】
(だって!!!!!)
こんなにも私が騒ぐのには訳がある。
時は数日前に遡り………
『わたしの名前は
私は組織への潜入をする為にキャラを練った。
それはもう練りに練って混乱するくらいには設定を練った。
で、その結果。
【もう安室透でいいんじゃないか】
(もっとひねりがほしいから却下。というかあのキャラを演じるのは避けたい。なるべく『私』に近い感じがいい。)
【ええ……】
(でもベースにはいいかも……。安室透…あむろとおる…Amurotoru………そうだ!)
【嫌な予感しかしない】
(安室透をローマ字読みにしてさらに逆さまに!)
【それってつまり、】
お分かり頂けただろうか。
つまり、こうである。
Amuro Toru →Uroto Ruma
__そうやってできたのが、この虚戸流間だ。
因みにこの時私は3徹目。この偽名が出来上がったのもしょうがないと思いたい。
ていうかそうでも思わないとやってられない。
…………いっそ殺せぇ…。
__閑話休題。
今回の成果は景光と接触できたことだ。
久しぶりに見る彼はかなり窶れていて、かなり本気で心配になった。
陰のあるイケメンって感じで凄い色気があったが、そんなこと言ってる場合じゃないっていうのが本音である。
「__ヒロ」
『__よろしく頼む…虚戸さん』
「ごめんな、ヒロ…」
(……あんな下手くそな笑顔なんて見たくなかった)
彼は今にも泣きそうな雰囲気で。
__触れたら壊れてしまいそうで。
「いつか、絶対に。」
お前の名前を呼ぶから。
誰にともなく誓って、ふと昔のことを思い出した。そういえば、前にも何かを誓ったっけ。
(……何だったかなぁ)
随分前。確か小学生の頃。
(__あ。)
記憶の中の彼は泣いていた。
彼はとても優しくて、泣く時はいつも誰かの為だった。
あの日の彼も。
『大丈夫、大丈夫だから……』
『ゼロが何ともなくてよかった』
『__こんなに辛いことだと思わなかった』
忘れちゃ駄目だったのに、何で今まで忘れていたんだろう。
(……ああ、くそ)
もう一度誓い直そう。
私は景光を守る。
絶対に、だ。
I didn't want to know such a thing !!→←Hint :Try reading in Roman letters !!
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Nir(プロフ) - 1さん» やだちょっと誤字とか恥ずかし…。報告ありがとうございました! (2019年5月18日 23時) (レス) id: 6e48c57581 (このIDを非表示/違反報告)
1 - best friendです (2019年5月18日 23時) (レス) id: 6c159997d5 (このIDを非表示/違反報告)
Nir(プロフ) - 神楽夢雪さん» 申し訳ない…久しぶりの更新となりました。楽しんで頂けたのであれば幸いです!たくさんのhit ・評価、ならびにお気に入りに「はわわ…!」しか言えません…。ありがとうございます! (2019年1月6日 22時) (レス) id: 6e48c57581 (このIDを非表示/違反報告)
神楽夢雪(プロフ) - Nirさん» 萩原目線も面白かったです・・・!ありがとうございます!!期待してます!! (2019年1月2日 6時) (レス) id: df25b6b6e5 (このIDを非表示/違反報告)
Nir(プロフ) - はわ…!ありがとうございます!が、頑張ります!何故か今日は更新出来ましたが明日は多分駄目ですので悪しからず…。これからも期待して下さいね! (2019年1月1日 23時) (レス) id: 6e48c57581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nir | 作成日時:2018年11月12日 0時