【閲覧注意←】パンドラダイアリー。【妄想オリジナル】

許さない。 ページ8

自 殺の手伝いをしてほしい。

私は笑顔でそういった。

目の前で呆気になる顔の数々。
あるものは開いた口が塞がらなくなり、あるものは驚きに目を見開く。

「…お前、それ本気で言ってんのか。」
「うん、本気。」
「…なんでだよっ、さっきまで俺に命についての説教垂れてたくせに！」

怒りの形相で私に掴みかからん勢いのユウト君に、私はにっこりと笑いかけた。
その笑いもものともせず、ぎらぎらとした眼光で私を睨む。

「死なないよ。」
「は？」

怒りの表情も、深刻な表情も、また驚きに変わる。
再び見開かれた瞳に、小さく笑いを漏らした。

「いじめられてるんだ、生憎。でもあんな奴らのために人生を棒に振るなんて絶対嫌だ。」

だからこれは復讐、と私は唇に人差し指を当てた。
私をあんな形で裏切った彼らに、
そして何より、私を突き落すすべてのプランを思い描いたあの女と、
そして私を紛れもなく愛していたのに、私をここまで追い詰めたあいつに。

…知ってるよ？
私のこと、本当に愛していたでしょう？

「狂気の沙汰と思ってくれても構わないよ。でも、あいつらは私が少しも傷ついてないと思ってるんだろうね。」

だから「反省してない」と思い込んで、私を苦しめ続ける。
でもね、そんなのは表面上。
苦しくて泣いたことは、一度や二度じゃないんだよ？

許さない。

その一言だけが、あなたたちが私を傷つけるたびに蝕んでいたから。

「だから、これはささやかな復讐。家族にはちゃんと伝える。でもね、彼らには」

両手を広げて、まるで厨二病のようなポーズをして見せた。
なんだかね、気分がとてもいいんだ。
なんでかな？ようやく、夢を実現できるかもしれないチャンスをつかんだから？
馬鹿みたいだよね、私。

「彼らには、心に一生残る傷を負ってもらうの。マスコミにも流す。いじめによって自 殺をした少女、いじめの主犯は誰か。目の前でかつてのクラスメイトが落ちたという疵だけじゃなくてね、一生後ろ指を指されて過ごすの。将来の仕事だって見つからないかも。転校しても無意味！そして一生後悔してもしても意味のないくせして後悔するの。「あんなことしなければよかった」って。」

しん…と耳鳴りがするほどの沈黙が訪れた。
答えは決まっているでしょ？

誰の表情も見えない。
みんなが俯いてるせいもあるけど、何より、私は見なかった。
見る必要がないと思っていたから。

「…面白ぇ。」

その言葉に私は微笑った。

「やってやるよ。」

「おはよう。」→←…じゃあ、

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