#9 one on one-1 ページ10
数十分後。
ステージは先程アロハが言及したアロワナモールに決定し、彼らは各々準備を進めていた。
『3キル先取で勝ちね♪』と言われたレイは使用するブキを手に取る。
彼は、自身が進んでバトルに赴いていないが故にあまり手に馴染んでいないバケットスロッシャーを持っていた。
(.96はちょっと重いし、何より…)
そう考える彼の脳裏には、準備ゾーンに入る直前のアロハの姿が浮かぶ。
(奴は.52…)
.96ガロンの一発の火力は.52ガロンより高いが、デメリットとして機動力が低く弾もブレやすい。ジャンプ撃ちすれば尚更だ。
それに対してバケットスロッシャーは射程が.96ガロンと大差無く、歩き撃ちせずジャンプ撃ちすればまぁまぁ機動力は確保出来る。
素のダメージも最高70と高水準の為、距離さえ詰められなければ有利かもしれない。
ただ、相手は少なくともウデマエはS+だ。
大してバトルをしていない奴とS帯のタイマンなんて、正直結果は目に見えている。
しかし、わざわざ相手が指名したのだ。アロハの為にも手を抜く訳にはいかない。
(どこまで渡り合えるかは俺でも分からない…)
やってみないと分からない。よくある話だ。
そう考えたレイは、リスポーン地点に足を踏み入れた。
■
Ready…?Go!
先程のルールの内容をもう一度反芻したレイは、スタート後塗りながらマップに視線をやる。
同じバケツ種のヒッセンと違い、接近戦に弱いバケスロで中央に降りるのは悪手と判断した彼は脇通路を進んでいた。
マップを見る限りアロハも同じ事を考えていたのか、相手リス地の左側がピンクに塗られているのが分かる。
(降りない方が良い…)
1対1の為.52ガロンのサブウェポンであるポイントセンサーは脅威では無いが、こっちの引き撃ち関係無しに距離を詰めて来る可能性がある。
そう考えたレイはメインの射程とスペシャルのマルチミサイルの合わせ技が一番無難だと作戦を組み立て、ステージの塗りを続けた。
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栞音@超多忙(プロフ) - 2次元作が大好きなオタクさん» ありがとうございます！最近停滞気味でしたが少し活力湧きました…！ (2023年2月28日 7時) (
レス) id: 6fdd8bf1f9 (このIDを非表示/違反報告)
2次元作が大好きなオタク - 面白い作品です！これからも頑張ってください！o(^▽^)o (2023年2月27日 22時) (レス) @page6 id: 43d425384b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うすしお x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年5月7日 22時
