#2 Keep away ページ3
「ごめんなさい、ホントにありがとうございます!」
「あー…いや、別にいいんだが……」
あれから数分後、ハイカラスクエアの広場。レイは迷子になっていたゴーグルをチームメイトの所に送り届けていた。
「また迷子になってたとは…」
「勝手にどこか行っちゃダメだよ!?」
スパジャンで仲間の所に戻ろうとしたっていうのにもツッコミたいが、何より気になるのは地図を逆さまに読んでいた事。
何がどうしてそうなった感が凄まじかった。
「親かよ……俺はただ見かけただから」
ゴーグルのチームメイトに対しそう言う。
「いや、でもいつまでも迷子だったかもしれないから!ありがとうございます!」
「そこまでかよ…後多分俺らタメだから敬語辞めろ、慣れねぇ…」
ホント?じゃあそうする!ブルーチームが言う。
(…とは言ったものの、一期一会だろ)
ナワバリ行こー、と話し始めた彼らからレイが離れようとした時。
「あっ、レイ君も行かなーい?!」
「…え」
何で、と疑問形でレイが聞く。
「折角会えたし!後お詫び!」
悪意が一切無い笑顔でそう誘ったゴーグルに、レイは困惑、迷いなどが混じった表情を見せた。
「……別にいい、けど」
□■□
「バッテラストリートだよー!」
「ヘッドホンちゃん相手かー…」
リスポーン地点でニットキャップとメガネが言う。
“Ready…Go!”の合図が下り、両リスポーン地点から一気にヒトが飛び出した。
──一人を除いて。
自陣リスポーン地点から出ているのが3人だけという事に気付いたゴーグルは後ろを振り向き、レイに声をかけた。
「あれー、レイ君?」
始まってるよ、という言葉は続く事が無く。レイはゴーグルの発言を遮る様に言葉を絞り出した。
「……悪、いっ……」
瞬間、レイの姿が消え、そこには代わりに青い煙のみが残されていた。
「えっ!?」
「回線落ちー?」
「あちゃあ、こっち3人か…が、頑張ろう!」
「おー!!」
突然の事に戸惑いつつも、メガネは2人を鼓舞する言葉をかけ、ニットキャップがそれに呼応し3人は中央に向かって行った。
□■□■□■□
Keep away:遠ざける
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栞音@超多忙(プロフ) - 2次元作が大好きなオタクさん» ありがとうございます！最近停滞気味でしたが少し活力湧きました…！ (2023年2月28日 7時) (
レス) id: 6fdd8bf1f9 (このIDを非表示/違反報告)
2次元作が大好きなオタク - 面白い作品です！これからも頑張ってください！o(^▽^)o (2023年2月27日 22時) (レス) @page6 id: 43d425384b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うすしお x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年5月7日 22時
