トリップ少女の愉快な冒険【ハリーポッター】 (ページ6)

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5話ページ6

～NO SIDE～

コンコンコンッ

ペ「さあ起きて！早く！」

おばさんの甲高い声で、1日の騒音が始まった。
おばさんはまだ戸をたたいている。

貴「はい、今すぐ行きます。」

そう言うと、おばさんは階段を下りて行った。ハリーを起こしに行くのだろう。
仰向けになったままで、スピカは今まで見ていた夢を思い出そうとしていた。
いい夢だったのに。お母さんとお父さんと一緒に笑い合っている夢。
もう一生かなうことのない夢。スピカはすこし切なくなってベッドから降りた。

急いで服を着替えると、下ではもうハリーが朝食を作っていた。

貴「ごめんね。あとは私がやるよ。」

ハ「ありがとう。ｺｿｯ)今日はダドリーの誕生日だ。」

貴「ｺｿｯ)わかった。」

ダドリーの誕生日。それは二人にとって厄日である。
ただ、スピカにとって、今回の誕生日だけは、とても楽しみだった。
なぜなら、原作に入る日だからだ。

スピカが卵とベーコンを焼いていると、ダドリーが母親に連れられてキッチンに入ってきた。
スピカはいそいで食卓の上にベーコンと卵の皿を並べようとした。
しかし、プレゼントのせいでそう簡単には置けない。
ダドリーのほうは、プレゼントの数を数えていたが、突然顔色を変えて両親のほうを見上げた。

ダ「三十六だ。去年より二つ少ないや」

ペ「坊や、マージおばさんの分を数えなかったでしょう。パパとママからの大きな包みの下にありま
すよ。」

ダ「わかったよ。でも三十七だ」
　

ダドリーの顔に血が上ってきた。
二人はダドリーの怒りが大爆発寸前なのを感じて、いつテーブルがひっくり返されてもいいように大急ぎでベーコンに食らいついた。
おばさんも明らかに危険に気づいたらしく、あわてていった。

ペ「今日お出かけした時、あと二つ買ってあげましょう。どう？かわいこちゃん。あと二個もよ。それでいい？」

その案にダドリーが賛成し、彼らはやっと安心して朝食を食べ始めた

しかし、

ぺ「バーノン、大変だわ。フィッグさんが足を折っちゃって、この子達を預かれないって」

切りが悪いですが字数の関係で次に行きます。