3(20歳と19歳) ページ18
転弧くんが
舞花「う、嘘つくのはよくないと思うけど、、」
わたしは信じる事が出来なかった。
すると転弧くんはニヤリと笑った。
弔「嘘なんかじゃない。ヒーローの舞花に言うくらいだもんなぁ？そりゃぁ信じられないに決まってる」
舞花「そうだよ、嘘つかないで、！」
転弧くんはそんな事するような人じゃない。そう信じたかった。
弔「ついてねぇよ。言っただろ。生まれ変わったって。もうヒーローに憧れる転弧くんはこの世にいない。なぁ、分かってくれよ。俺はヒーローに助けてもらえなかったのはしってるだろ？ヴィラン側に助けてもらったんだ。俺にとってのヒーローはヴィランなんだよ。でもヒーロー側にいるお前と戦いたくはない。だからこっちに来い。」
あぁ
そうか。
生まれ変わったんだよね。転弧くんはもういないんだよね。
舞花「生まれ変わったなら、私が会いたかった転弧くんじゃないなら、イヤリング付けてる意味ないよね。」
弔「何言ってるんだ？」
舞花「あいにくだけど私、馬鹿だからそんな事言われてついて行くような人じゃないの。だから私と転弧くん、いえ死柄木さんは仲間になる事はない。」
私が会いたかったのは、ヒーローを夢見て信じてた転弧くんだ。
敵側にいる彼はもう別人だ。
舞花「いま貴方を捕まえるべき？」
弔「無駄だよ。俺の個性しってるだろぉ？」
舞花「ええ。捕まえた所で逃げられてしまうわ。」
彼の目付きが変わった。私が警戒しているのに反応していた。
弔「ここで問題を起こすつもりはない。」
舞花「他でも起こさないで。」
弔「冷たいなぁ、そんな奴だったか？」
舞花「貴方が敵にいる限り私はあなたを警戒する。」
すると後ろから黒い謎のモヤがでてきた。
？？「死柄木弔、時間ですよ。いつまで長居しているんですか。」
弔「あぁ、悪ぃ」
舞花「ちょっと待って！まさかわる＿」
言いかけた時、彼は近づいてきて私の口に強引なキスをした。
弔「じゃあな。また会いに行くよ。」
彼は意地悪そうに微笑み消えていった。
不意にされ私は顔を赤らめた。敵なのに意識してしまうのは何故だろう。
彼が
私は迷わず彼の傍にいくのに。
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作者名：むぎちゃ | 作成日時：2020年5月25日 19時
