【有栖川帝統】神様ギャンブラー【ヒプマイ】

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貴方side





本日何度目かの『なんで…？』状態。



今私は有栖川さんとファミレスにいる。
あの後ご飯代を渡して帰ろうと思っていたところを「名前も一緒に食ってかねぇか？」と言うのでついてきてしまった……というか連行された…？



「あー、えっと…有栖川さん？頼みすぎでは……」




とりあえず今なんでここに彼といるのかは置いといて。


目の前にはパスタが3種類、ピザとハンバーグ定食セット、更にはパフェが置かれている。



私が頼んだのはパスタ1つ。
つまり、残りは全部有栖川さんの分だ。




.



してやられた。
私は食べたいものを決めてから彼に注文しといてください、とお願いしてトイレに行った。


その間だった。
彼は私がいないのを良い事に自分が食べたいものを全部頼んでいたのだ。



.






.





なんてこったい……。





.


いくら安めのファミレスとはいえこの量の金額はバイトもしてない女子高生には結構痛い。




帝「次いつ食にありつけるかもわかんねーんだ、食べれる時に食べておかないとだろ！いつかこの分の金は返すからよ！」



美味しそうに、そして必死にピザを頬張り、嚥下した後彼は言う。



「返すも何も…この先会うことも多分ないでしょうし」



有栖川さんの食事代で消えていく我がお札たちに思いを馳せながら、私もパスタを頬張る。…美味しい。


帝「ていうかさー、『有栖川さん』って堅苦しいからやめようぜ！帝統って呼べよな。それに敬語も堅苦しいからタメでいいぜ！」


「そういう事じゃなくて」


帝「？」



もぐもぐしながら首を傾げる有栖川さんに少し腹が立つ。


「別にもう今回限りの事ですし、お代は大丈夫です。
いくらなんでも…って思いましたけどもうそれもいです…」



有栖川さんは相変わらず凄い勢いでお皿の上の料理を平らげていく。

…怒る気力もなくなるな。




帝「金は返すよ！…多分。 でも名前、お前クラスに友達いねーんだろ？」



「えっそれ関係あります？」


なんか急にdisられたみたいで解せない。



帝「さっきチョロっと言ったけどよ、乱数とげんたろー、それに俺もいるぜ！」



「？？」


帝「友達どうしても作れなくて寂しかったら俺らの所に遊びに来いよ！きっと楽しいぜ！」





…？？？？


何を言ってるのか本気で分からない。
さっきと言ってることも矛盾してるし…遊ぶ…？

皆社会人でしょ遊ぶ暇なんて…
それに私も受験生だし……





返す言葉に詰まった。

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