INIの紅一点は最年長です (ページ44)

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もう大丈夫ページ44

Aside

徒歩10分ほどの緑多い公園。

遊具もちょいちょいあったりする、比較的人の多い公園についた。

公園のベンチで2人で座って、周りを見渡す。

迅「やっぱり……着いてきてるよ、、」

迅の視線の先には、少し離れたところからじーっと私たちを見ているさっきと同じ女性。

私でも恐怖を感じ始める。

A「マネージャーさんに連絡して車で来てもらうね。」

迅の背中をぽんぽんと叩くと、少し震えているように感じた。

マネージャー『もしもし？何かあった？』

A「𓏸𓏸公園に車で来てもらうことできますか？」

マネージャー『できるけど……大丈夫？』

A「もしかしたらつきまといに遭ってるかもしれなくて……」

マネージャー『分かった、直ぐに行くよ。』

そう言って電話を切った。

迅「ごめん、ありがとう……。」

私でもこんなに怖いんだから、待機してもずっと
いたりしたことを体験した迅はもっと怖いんだろうな。

私は今のところそんなことにあったことがないけど、迅があって、本当に気をつけなきゃなと思った。

A「ちょっと遠いベンチ行こっか」

少しだけフラフラしている迅を支え、公園内の
別のベンチに移動した。

女性は、また移動して私たちに少し近づくような
位置にいた。

同じくこちらを見つめている。

15分ほど経った時、マネージャーさんが到着した。

A「大丈夫だよ、車乗ろ。」

再び迅を支えて車に乗り込む。

A「マネージャーさん本当にありがとうございます」

マネージャー「何もされてない？」

A「はい」

マネージャー「あっち着いたら詳しく聞いてもいい？」

迅の方を見ると、こくっと頷いた。

A「はい」

車に乗っている時も、迅はまだ心配そうで、
ちらちらと後ろを見たり、深呼吸をしたりしていて本当に胸が傷んだ。

そうしてマネージャーさんにあったことを伝えた。

もちろん私は呼ばれた前は知らないから、迅が
その前のことは頑張って説明してくれた。

マネージャー「ありがとう、後はこっちで色々処理してみる。」

2人「ありがとうございます」

さすがにこんな迅をそのまま帰すわけには行かないので、私が迅のマンションまで送って、周りに誰もいないことを確認して、私も帰った。