INIの紅一点は最年長です (ページ43)

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迅side ページ43

迅side

今日は久しぶりにどこか行く気分になったから
電車に乗ってるんだけど…。

どこか視線を感じる。

スマホからぱっと目を離すと、向かいに座ってる
女の人と目が合った。

その人はずっと俺のことを見ている気がする。

最初はMINIの方なのかなーとか思って気にしてなくて駅を降りたんだけど、その人はずっと俺の後ろを着いてくる。

混んでいるから絶対離れることはあるはずなのに、真後ろをずっと着いてくる。

さすがに怖いかも、。

だから、コンビニに立ち寄ったり、トイレで待機してたりしても、ずっと俺の後ろを着いてくる。

さすがにこれはつきまとまれてるんじゃないかって思えてきた。

だから、こんな時に頼りになる俺らのお姉ちゃん、Aちゃんに電話した。

すぐに来てくれたみたいだけど、俺は東口で、
Aちゃんは西口にいたから西口まで行くことにした。

変な冷や汗が出て、息が詰まるような気がする。

少し歩くスピードをあげたけど、それでも後ろにいる。

さすがにおかしい。

西口の改札を出ると、見覚えのある姿が見えて
一気に心が落ち着く。

今まであったことを話すと、Aちゃんは
冷静に聞いてくれた。

普段はマンネ？とかいじられてるAちゃんだけど、いざとなる時は本当に頼りになるお姉ちゃん。

話している時も、やっぱり女の人は少し距離を
とりながらもしっかりとこちらを見ていた。

Aちゃんの提案で公園に行くことにした。

それでも着いてきたらどうしよう、。

もし変なものとか持って、俺たちに危害を加えようとしてきたらどうしよう。

…怖い。でも、Aちゃんには危害を加えないでほしい。

そう思いながら、公園への道を歩いた。