寝ててもいいのに ページ32
京介side
熱があるとき、大体嫌な夢しか見ないのに、
今日はとても幸せ。
ふわふわしていてよく覚えていないけど、
INIみんなで、にこにこと笑っている夢。
目が覚めてそれは夢だとわかった瞬間、少し
ショックだったけど、それもまぁしょうがない。
ベットの横に重みを感じて重い目を開けると、
横にはもとちゃんがいた。
A「あ、起きた？おはよー」
もとちゃんは俺が眠った時と、座っているところも体制も変わっていなかった。
寝てないんだろうなとコンタクトを外してる俺でもわかるくらいクマができている。
本当にこの人はどこまで優しいんだ。
A「体温計ろっか」
そうして体温を計り、表示された体温は37,7。
A「微熱だねぇ……今日もゆっくり休んで
すぐに短期集中で治しちゃお？」
今回は反省して、それに頷く。
京介「もとちゃんこそ……俺のせいで寝れてないでしょ」
俺が寝たのは夜の11時……？そのくらいだった気がする。
朝の5時に目が覚めてしまったとはいえ、夜中まで
起こさせてしまった。
A「普通に寝てたよ笑？座ってても寝れる人だから。」
本当は寝てないのに、そんなところも、もとちゃんらしい。
もとちゃんは人のことになると、自分のことを
後回しにしちゃうところがあるから怖い。
京介「そう……。ならいいけど。」
A「じゃあ私練習行ってくるね。
ゼリーと冷えピタ冷蔵庫入れといたからねー」
京介「え、その状態で……？」
今度はもとちゃんが倒れてしまうんじゃないかと不安になる。
A「大丈夫。いつもこんな感じの時もあるから！」
……確かに俺が前真夜中に間違えてメール送っちゃった時も秒で既読がついたっけ……。
少しそれに納得しながらも、渋々もとちゃんを
見送った。
京介「いってら、」
A「はーい」
もとちゃんが家を出たのを確認して鍵を閉めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みになMINI | 作成日時：2023年12月2日 19時
