君の涙 ページ4
洸人side
俺らは韓国へ行き、振り入れをした。
その日は初日で、どんどんと振りを覚えていった。
前からダンスをやっていた俺もかなり苦戦した。
それと、ダンス未経験メンバーには少し気にかけて、休憩中に雄大のところへ行ったりしてアドバイスをした。
そんな中、他の人に目がいってしまって、Aのことをよく見ることができなかった。
デビュー前も1人で黙々と練習し、確実に実力を伸ばしていったAだから、今回もきっと上手くやるだろうと勝手に思ったところがあった。
そのあともAと雄大はずっと練習をする
勢いで、休憩もとらずにずっと練習をしていた。
初日、大変だったと思いながら寝ようとすると、
練習室のことが頭をよぎった。
洸人「あれ…、電気消えてたっけ、？」
さすがに次また来てバリバリついていたらと思うと嫌だからこっそりと練習室を見に行った。
練習室の扉を開けるとAがいた。
目元を拭ったのがわかった。
練習室にある時計を見ると、もう1時を過ぎていた。
Aを見ると、明らかに足が震えていて、
ダンスができる状態ではなかった。
こんなになるまでやっているとは思わなくて、
Aのことを見れなかったことに後悔する。
そして、前から思っていたことを全てAに
伝えた。
Aは1人じゃないということ、
俺らにも頼ってほしいということ。
少し気まずくなって下を向いたけれど、ぽたぽたとAの近くに何かが落ちたのがわかった。
驚いて顔を上げると、Aが泣いていた。
今まで1度も見たことがなかったAの涙。
それに少し驚きつつも、俺はAの涙で濡れた頬を自分の手で拭った。
初めて見たAの泣いている姿は、どこか
儚いような気がした。
┊︎作者のお話┊︎
ものすごく伸び早くて驚きと嬉しい気持ちでいっぱいです🙇🏻♀️
これからも見ていただけると嬉しいです！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 325人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みになMINI | 作成日時：2023年12月2日 19時
