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キィン

バチッ

コッコロスゥゥゥ

「殺してみなよ!」

とは粋がってみるが

「(結構強い・・・)」

グキッ

「いっ!?」

かすっただけなのに私の小指が悲鳴をあげた

「(あんまグダグダやってるとやられるな・・・)」

めんどくさい相手にはこれが一番効く

『幻夢』

ギィヤァァ

一瞬だろうが幻を見ているのだろう

隙が出来た

「『幻出』百剣!」

百の剣達を呪霊に打ち込む



パキッ

パラパラ…

「ちっ」

流石神様、こんなんじゃやられないか…

キィエエエエエ

「(なら、これはどうだ)『幻出』千剣城!」

込める呪いは____

「動作停止」

それとともに刺さるはずの剣たち

だが

パキッ

パラパラ…

またもや直前で粉々になってしまった

「(幻とはいえ、呪力で強化した剣なのに…こいつの術式はなんだ)」

そんなことを考えているといつの間に後ろに回ったのか私の背後にいる神様

キィン

「…くっ(このままいけばジリ貧で負ける…どうすれば…)」

恐らく、あいつの術式はモノを粒子化するものだ

無効化などの術式であればおそらく幻夢は効かない。

そして私の刀はアイツに届いてる

つまり

「(術式で出したものは効かない)」

構築術式の術者は相性最悪だろう。

アハッアフッアハッアフッ

こちらを見て愉快そうに笑う。

「(術式は分かった。あとは___)」

どう、隙をつくか

千剣城や百剣は効かないし、かと言って幻夢は恐らく何かしら対策されてるだろう。

「(面倒だな…)」

対策を考えていると、襲ってくる神様

一か八か。もう一度…

幻夢を出そうとした瞬間

ピタッ

止まった神様

「な」

何が起こって…

無「お姉さん今だ!!」

「無窓さん…!?」

どこから現れたのか、無窓さんがそこにいた。

聞きたいことはいっぱいあるけど…

「ありがとうございます!」

私は剣が壊れない程度の、最大の呪力を込めて

バシュッ

ギィヤァア

神様を、倒した。

「はぁっはあっ…」

無「お姉さん!大丈夫かい!?」

「無窓さんの…おかげで…」

というか

「あれは…一体…」

無「あっしは霊能者だが、坊さんでもあってな、法力で止めたんですわ」

あっしの得意な術でねと無窓さんは話す。

「(それにしても…強すぎだろ)」

この人、本当にすごい人な可能性が高い。

神様を止められるなんてそうはいないぞ

無「それよりも!お姉さんどえらい強さじゃねえですか。剣をあんなに出せるなんて、ただもんじゃねえ。何もんだい?」

193 ※少々流血表現あり→←191



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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時

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