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窓の人「今日はここまでです。お疲れ様でした」
「ありがとうございました〜」
窓の人と入れ違いで入ってきたのは
夜「A、今少し時間あるか?」
「授業多分もうないので大丈夫ですよ」
夜「今日は珍しくちゃんと受けていたんだな」
「師匠に言われたんで・・・」
夜「そうか」
「それで、なんでしょう?」
夜「お前に1つでかい任務が来ている。それを伝えにきた。」
「・・・・喜んで」
そういうと先生はプロジェクターをつけた。
かなりしっかり説明してくれるらしい。
夜「お前に行ってもらうのはここ、栃木県のとある廃村だ。ここでは毎年、この村に伝わる神を讃えて祭りを行っており、今年も行われる予定だった。だが」
「・・・なるほど、その神様とやらが悪さをしていると」
夜「そうだ。村民全てが、おそらくはその神に呪い殺されている。」
「・・・おっそろし」
にしてもなんでそんな力がついたんだろう。土地神が悪神化する、なんてケースはあるにはある。だが、村民全員を殺す、となると相当力がいる。
夜「ここでは毎年、人身御供が行われていてな。それで溜まりに溜まった呪いが、神を悪神化させたんじゃないかと言われている。」
「あー・・・そういうことですか」
神を巻き込む、人の呪い
「(にしても人身御供とか・・・何時代だよ)」
夜「お前にはそれの調査と祓いを頼みたい。」
「(私にくるということは・・・最低でも1級・・・それに)」
土地神
不意に脳内に映る、灰原さんの顔
「(・・・違う土地神だけど・・・仇討ち、かな。)やります」
夜「お前はそういうと思った。お前の実力なら、なんとかなると思っているが・・・1つ不可解な情報が入っていてな」
「なんでしょう」
夜「最近全国的に呪詛師どもが徒党を組んで暴れているらしい。任務終わりの術師を狙って殺す、なんて事案も出ている。理由も目的もわからんが___」
「わかりました。気をつけます」
呪詛師が徒党を組む、なんてのはかなり珍しい。
大体が単独行動をとり、一般人の殺害や呪いを使って悪さをするのが普通。
「(・・・何かしら目的を持って行動している?)」
夜「詳しい内容などはまたお前に情報がいくだろう。3日後には向かえるように準備だけしっかりな」
「了解です」
そう言って夜蛾先生は教室を出ていった。
「(・・・・3日後かぁ)」
その任務がどれだけかかるかわからないが、しばらく恵達に会えないのは確か
「準備、しよ」
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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時