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No side
11月9日 午前12時半
術師A「伝達、伝達!!」
上層部「どうした!!」
術師A「捕らえていた皆見特級術師が姿を消しました!!」
上層部「なんだと!!やつに結界術や封印術を何十にもかけているんじゃなかったのか!」
術師A「それが・・・私がいった時にはもう全て破られており・・!」
上層部「ええい!直ちに他の術師、御三家に伝達せよ!抹殺の命を____」
術師A(?)「あー・・・すみません、それは勘弁です」
上層部「はぁ!?」
「『幻夢』」
その瞬間術師Aから放たれた術によって上層部は1人残らず幻にかかってしまった。
術師A、その正体は
「やー・・・すごいね。この術式呪力量で術式範囲広がるの終ノ術だけじゃなかったんだ」
皆見であった。彼女は元来帳対して強い耐性を持っている。しかし、結界術までもその範囲に入ることは知らない人間の方が多い。封印術に関しても、呪力が戻った皆見からすれば大したことはなかった。
なお、結界術への耐性に関しては五条が完全に報告し忘れている。
それが功を奏した。
見事脱出した皆見は自分を監視していた術師Aに見えるように幻をかけていたのだ。
「さて・・・今は何月の何日なんだろ」
牢屋に閉じ込められていたため、時間感覚はとうになくなっていた。
「11月9日・・・9日間も眠ってたんだ。なるほどね、だから呪力が割と完全回復してたんだ」
呪力を吸われ続けていたため100%というわけではなかったが、97%の呪力は回復していた。
「刀刀・・・この辺かな」
収容者用倉庫と書いてある部屋へ入る。少し歩いていると見覚えのある刀が、そこにあった。
皆見side
「うん、やっぱこれがないとね。ネックレスは取られてなくてよかった」
お風呂入りたいな・・・髪が気持ち悪いし
「どこいこっかな・・・強めに幻夢かけたから多分しばらく起きないと思うけどダラダラしてたら本当に殺されちゃうしな・・・」
負けないけどさ、と皆見は外に出る。
「・・・・ふぅ。」
風が気持ちいい。
とりあえず高専のシャワー借りて浴びよう
服は憂太を教えていた時に借りていた部屋がまだ多分あるだろうからそこに取りにいけばいいか
私が牢屋から出て1時間ほど経った。
これから先、やることなんて決まっている。
「偽夏油を殺して、師匠を解放する」
呪力が戻った今なら、あいつと互角以上に戦える自信がある
待っててね、傑さん。
「あなたを弄ぶあいつを、私が仕留めてやる」
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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時