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「そうなんですね・・・」
五「話戻すけど君を特級にすること自体は別に本人さえ良ければいいと思ってる。君の功績と実力を見ても問題ないと思うしね。でもさっき言った通り君は病み上がりだ。しばらく等級の高い任務には付かせないようにする。」
何が言いたいかわかる?と師匠はこちらに目線を向ける。
「・・・・無茶な行動はするな、ってことですか」
五「そうだね。前みたいに授業サボって勝手に呪霊祓われにいったら困るわけ。ボロボロの状態で任務入って呆気なく死ぬ・・・なんて笑い話にもなりやしない。」
「分かりました」
五「あと、同じ特級になったからってこの最強の僕を倒せるようになったなんて思わないことだね!」
「それは一生思わないと思うので大丈夫です」
五「ならいいけどね〜」
そんな話をしていると
津「お待たせしました〜!今日は生姜焼きですよ〜!」
「美味しそう!ありがとう津美紀!」
伏「五条さんもっとそっちいってください」
五「そんな場所とってないでしょ!」
津「じゃあ食べましょ!」
「「「「いただきまーす」」」」
・・・・・特級かぁ
1級の時から本当にたまに受胎したての特級を祓う任務はあったから特級呪霊に関して問題はないんだけども
「(責任とか、そーゆーのが重くなるなぁ)」
それに半端な実力じゃあダメになってくる。
でも
「(授業をサボるのはやめとくか)」
さっきも師匠が言っていた通り、それで任務が滞ってしまうのはよくない。
それに特級術師が1つ階級下の1級呪霊やそこまで強くない特級呪霊に負けたとなれば
「(マジで師匠に申し訳なくなる)」
授業の合間合間に修行をするか・・・
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あぁ、そうだ
あのあと、私はまず呪力操作のリハビリをした。
最初は幻出だけで頭がくらってきてたけど。
それがマシになって高3になった時に私は特級術師となった。
私がほとんど元の状態に戻るまで師匠が先延ばしにしてたらしい。
日本中で呪霊を祓った。
もちろん、授業は受けれる分はすぐに受けたし、ちゃんと卒業もできた。
ただ、すぐに海外出張なども入って恵や津美紀とは疎遠になっちゃったんだよね。
だから、津美紀の身に呪いがかかった時も、何もしてやれなかった。
「・・・はぁ」
頭の中で抜けていた記憶のパーツが埋まっていった。
「・・・・ただいま」
ふと、私は無意識にそう言った。
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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時