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五条side

僕が心の底から「後悔」したことは人生で数えてもそうはない。

五「はっ・・・はっ・・・」

僕がこんなに取り乱したのはいつぶりだろうか。少なくとも、傑がいなくなってからはなかったはずだ。

ただ走っているだけなのに

どくん

どくん

どんな呪霊を相手にした時よりも、自分の鼓動がよく聞こえる。

五「あぁ"・・・クッソ」

ざぁざぁと降る雨は、当たらなくても体が冷えていくように感じた。

早く


早く


…ごめん

僕はお前の師匠なのに

五「(お前の異変に気づけなかった)」

呪力と呪力のぶつかり合いが起こっている。

幸い、それのお陰でAがいる場所は特定出来る。

五「(あと少し…)」

刹那

でかい呪力の起こりを感じ、消えた。

恐らく、戦いが終わった。

五「!!」

そのでかい呪力は僕のよく知る呪力

五「勝った…?」

ひとまず、Aの身の安全は確保出来たと考えていいのだろう。

五「はっ…安心、していいよな…」

とはいえAは疲弊しきってるだろう

その中で放置しておくのも危ない。

五「(なにより、徒党を組んでるのであれば次の刺客が来ていてもおかしくない。急ぐか)」

でも不思議と僕の足取りは重かった。

雨も激しさを増すばかり

まるで、気を抜くなと言われてるようで

五「…ついたな」

そこら中に人が倒れてる。

おそらくは呪詛師だろう。これを1人でやったのか

そして、遠くの方で人影が見える。

あれは

五「A…だよな」

僕はまた走った

よかった

無事だった

とりあえず近くに____

いやまて

五「(僕の目はおかしくなったのか?)」

呪力が…呪力が感じない。

五「Aっ」

ぱしゃぱしゃと跳ねる水

やけに僕の耳に届く雨の音

五「はっ…はぁっ…は…?」

僕が今見ている人間はAのはず

そのはずなんだ

でも

生気も、呪力も感じない。

出血も酷い

落ち着け僕

とりあえず最大限注意しながらAを伊地知の所まで運ぼう

Aを運びながら、僕は口を開く。

五「僕の言葉にYESなら1回、NOなら2回指で叩いて」

そう言うとAはトンっと1回僕を叩いた。

耳は聞こえてるのか

五「あれ、全部Aがやったの?」

トン

五「無茶したね、相当術式使ったでしょ」

トン

五「…とりあえず、お前を病院に連れてく。話はそこからね。」

僕は無限でAを守りながら急いで麓へとかけ下りる。

僕が他者にも反転術式使えれば良かったのに、なんて

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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時

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