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同時刻
五条side
伊「つきました五条さん！」
五「・・・ここが？本当に？」
伊地知が言うに、ここが呪詛師たちのアジトであり、Aを拘束していたとされる場所。
だけど
五「(呪力を感じない・・・)一応確認する」
中に入ってみるが、もぬけのからだった。
伊「もしや・・・偽物の情報を掴まされていたんでしょうか」
五「いや、ここが呪詛師のアジトってのは本当らしい」
伊「えっ」
五「知らない呪力と、Aの呪力の残穢がある」
だがどこに行った？
終ノ術を使わせたいだけならここでやればいい。
もしかしてもう終了していて？だったら・・・
伊「ご、五条さん！」
五「何」
伊「今、窓からの情報ですが・・・工事現場で1時間ほど前からでかい呪力同士がぶつかりあっているという情報が・・！」
五「場所は」
伊「ここから6キロ離れた山奥のところです！」
五「車で行ける？」
伊「麓までなら・・・でもそこからでも2キロは徒歩で行かないとダメですが・・・」
五「充分、いくよ」
伊「はいっ！」
僕たちはすぐさま車に乗ってその山奥の麓まできた。伊地知が言うにはAが任務で行った村からそう離れていないらしい。
なるほど
五「呪詛師の中に瞬間移動の術式を持っている奴がいるな」
伊「ですね、短時間で3カ所に皆見さんを連れ回すことなんて難しいですし。にしても・・・皆見さんが無事でよかった・・・」
五「いや、まだ安心するのは早い。伊地知、僕が行っている間に近くの病院に搬送できる準備と、硝子呼んでおいて」
伊「はい、呪詛師を話せるようにまで回復させるんですね」
五「違う」
伊「えっ違うんですか？」
五「後で話す。硝子にはAの危機だって伝えといて。そしたら飛んでくるから」
伊「え、あっはい」
信号に引っかかっておよそ20分ほどかかってしまった
くっそ・・・瞬間移動できればいいんだけど、何せ建物がそこそこあるのと栃木の土地勘がないから変にやると全く別の場所に飛ばされてしまう
そうなると余計に面倒だ
ポツポツ
伊「つきましたよ五条さん！あれ、雨・・・傘とか」
五「いらない。病院と硝子の件、頼んだよ」
伊「わ、わかりました！」
2キロ、僕だったら多分そこまで時間をかけずに行けるはず
ただ走るだけなのは久々だな。
ごめんA
五「(くたばんなよ・・・今から行くからぜってぇ死ぬな)」
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作者名：あや | 作成日時：2023年10月15日 14時
