乙骨憂太の師はアレの弟子【呪術廻戦】 7 (ページ21)

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No side

皆見を助けた「声」それは＿＿＿＿＿＿＿

夏「・・・・うん、問題なさそうだね」

夏油傑、後に百鬼夜行を起こす最悪の呪詛師だった。

彼は栃木に「悪神化した神がいる」と、聞きつけ、はるばるやってきた。

だが既に何者かに祓われていたため、おとなしく帰ろうとしていたが

夏「(そういえば、呪詛師達が徒党を組んで動いているという情報を聞いたな)」

利用できるならと思い、呪霊たちに捜索させ、拠点を見つけた。

彼は呪詛師たちの目的と、その計画について知るために、呪詛師の1人に視覚聴覚が共有できる呪霊をつけて、動向を見張ろうとした。

そこで皆見を見つけたのである。

夏「(でもまさか、Aにあんな力があるなんてね)」

夏油はそもそも彼女を高く評価していた。

術式自体は幻、しかもそれは現実と相違ないほどのレベルのものである。

自分の目的にも、かなり有益なものであると考えていた。

夏「(だからこそ、あんな奴らに下手に命を投げ打つ必要はない)」

呪詛師につけていた呪霊を通して、目的が判明したが、自分の下につくような連中ではなさそうであること、皆見をそのための犠牲にすることが気に入らなかったため、利用価値なしと判断した。

そして皆見に洗脳系の術式を使うだろうと踏んでいたため、同じく洗脳系の術式をもつ呪霊を出現させ、夏油自身と精神世界で繋げられるようにしたのだ。

学生時代とは段違いに術式の扱いに磨きがかかっている。

夏「あー・・・祓われちゃったか」

洗脳系の呪霊と視覚聴覚を共有できる呪霊は術式が強い分、本体は微弱なため呪詛師と皆見の戦闘中にどさくさに紛れて祓われてしまった。

そのため皆見と呪詛師達の行く末を見ることは叶わなくなってしまった。

夏「あれ、結構見つけるの大変だったんだけどなぁ・・・まぁ、いっか。１年越しの入学祝いってことで」

prrrr prrrr

夏「おや」

菜々子『夏油様いつ帰ってくるの！』

美々子『夏油様・・・』

夏「すまないね、お土産買ってくるから許して欲しいな。今日中には帰ってくるよ。2人とも、いい子で待っててくれるかい？」

菜々子『わかった！菜々子いい子だから待ってる！』

美々子『待ってる』

夏「ありがとう、2人とも」

ピッ

夏「さて、私はそろそろ帰るとするかな。・・・・A」

次に会うときは、もっと強くなっててね

そう言葉を残して夏油は呪霊に乗ってその場を去った。