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師匠の・・・抹殺・・・
「ははっ・・仮に術を使ったとしても師匠はやれないと思いますよ、あの人が強いのは術式だけじゃない。」
無「だろうなぁ、じゃないと誰も殺せないわけないからねぇ。でもさ、お姉さん」
パァンという無窓さんの後ろから出てきたのは
「(1、2・・何人いるのこれ・・・)」
おそらく数十人の呪詛師、そういえば任務前に夜蛾先生言ってたな・・・・呪詛師が徒党を組んで動いてるって
無「こいつら全員で五条に襲い掛かれば必ず隙はできると思うんだなぁ」
1人1人の等級はおそらくそこまで高くはない。
師匠がこんな奴らに遅れをとるわけがない。
目的はわかった。
「(なら後はこいつらを倒すだけ!)『幻出』長船兼光!」
シーン
・・・・・あ、れ
「(術式が発動しない!?)」
無「お姉さんにくくりつけた縄は特別製でな。その縄に括られているときは術式は使えんのだ。」
してやられた!!
どうにかして逃げ出したい。外に出れれば、どこかから高専に連絡を・・・
「(というか、任務終わってから連絡してないから・・・・もしかしたら)」
無「あ、そういえばお姉さんの携帯から高専に任務完了の連絡はしたでなぁ。だから助けはこないよ」
くっそ、抜かりないな・・・!!
無「おい」
男1「はい」
先ほど私をここに連れてきた男性が前に出てきた。
無「さて、お姉さんには悪いが・・・」
その男性は私に向かって
無「死んでもらおう」
術式を発動した
男1「暗操人唆(あんそうじんさ)」
「い"っ!!」
頭が・・・割れる・・・!!
『師匠が憎い』
『いつもいつも私に対して酷いよね』
あの人はあの人なりに私のことを見てくれてる!!
『その割には最近全然見てくれないし』
教師になって、恵の面倒も見て、大変なだけ!!
『本当に?』
『本当にそう?』
『もう私のことなんて必要ないからじゃないの?』
違う違う違う違う!!!
『見てくれない師匠が憎い』
違うって!!
『いつも私を1人にする師匠が憎い』
違うから!!!!
『憎い憎い憎い憎い憎い』
「いやぁあああああああああああああ!!!」
ゲシュタルト崩壊ってのはこーゆー事なんだろうか
頭の中で『憎い』と言うワードしか出てこない。
「あ・・・あ・・・あ・・・・し、しょう・・・殺す」
思ってもないことが、口に出るようになった。
そして
「へんげん・・・影表術・・・『終ノ術』」
知らないはずなのに、不思議と、その言葉が出てきた。
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作者名:あや | 作成日時:2023年10月15日 14時