194 ※少々流血表現あり ページ12
きゃははは！！
悔しむまもなく攻撃を仕掛けてくる神様
打撃が重いこともそうだが・・・
「・・・・(見えない)」
姿が消えているわけじゃない
スピードが異常に速いのだ
バキッ
「い"っ！！」
バキッ
ドシャッ
ズサササ・・・・
「(アバラ、何本かやったな・・・しんど・・・)」
私は吹っ飛ばされ、倒れ込んだ
呪力で強化してこれか。ほんと、神様ってのは規格外・・・
にしても、どうやって捉えれば・・・
どろっとした感覚が私の額から感じる
ポタポタと真っ赤な色の液体
どうりで頭がぼーっとするわけだ
〜、〜〜〜。〜〜〜・・・
神様は何か言ってる
聞こえないけど・・・突然現れる2体の影
キキキキキ
キェェェェエエエエエ
目を凝らすとだんだんその姿がはっきり見える
黒装束を纏った、骸骨。
「(人身御供にされた人たちかな・・・)」
呑気にそんなことを考えながら体を動かそうと力を入れる
むり、だな・・・
ここで終わるのかな
どうやっても投了の未来しか見えない
「(ごめんなさい、ししょ・・・)」
五『諦めんの？俺まだお前から攻撃受けたことないんだけど』
＿＿＿＿＿＿＿突然聞こえてきた、師匠の声
「(いつ、だっけ、これ言われたの・・・)」
走馬灯の如く、流れてくる記憶
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「いっっだ・・・・・」
転がる私、そして余裕そうに、気怠けそうに立っている師匠
中学校1か、2かの時の頃だな・・・
私は術式と剣を使って、師匠は無下限バリアなしで手合わせした時のやつだ
まだ俺、と言ってることから多分傑さんがいなくなる前だとは思う。
「(・・・・これで何度目？師匠に攻撃を入れるなんて・・・)」
むり、と思った瞬間
五「ねぇ、諦めんの？俺まだお前から攻撃受けたことないんだけど」
「・・・・」
はぁ〜・・・と言いながら師匠は頭をかく
五「・・・俺になくて、お前にあるもの、なんだと思う？性格とかそーゆーのはなしな」
「(心の中読まれたのかと思った)・・・何か、あるんですか？」
五「量だ。お前の術式はどれだけ出せるかによるし、正直俺にはその概念は必要ないけど、お前が唯一俺に勝てるとしたらそれくらいだろうな」
「量・・・ですか」
五「そ、圧倒的に強い個がいたとしても、集団が束になったら・・・なんてよく言われる話だろ。」
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作者名：あや | 作成日時：2023年10月15日 14時
