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「危ないと思ったらすぐ逃げます!お願いします!」
夜「・・・わかった。蝿頭の祓いを頼む。だが侵入者がいた場合、戦わずに逃げろ!守れるか?」
「守ります!」
夜「怪我をするなよ」
そう言って先生は電話を切った。
私はすぐに刀を持って外に出た。
「(分散してた・・・ってことはそこら中にいるはず。油断はしない・・・!)」
寮を出た瞬間にすぐに見つけた。
キキィ
バシュッ
呪力を込めて、速やかに祓う。
「よし、頑張ろ・・・!」
そこら中に蝿頭がいるので次々と切っていく。
「(これで・・20体)」
しかし、何体いるのかわからない。キリがないなぁ
そう思いながら蝿頭のいる方向へ進んで行くと
「(あれは・・・)」
目の前にいるのは、見慣れたボブカットの女性
家「・・・A?」
「硝子さん!」
家「なんでこんなところに・・・」
「硝子さんこそ!今、高専が蝿頭だらけで・・・」
家「知ってるよ、だから今私も祓ってる。」
硝子さんは私と話しながら蝿頭を祓っている
「・・・反転術式って呪霊倒せるんですね・・・」
家「反転術式は正のエネルギーだからね。呪霊には毒なんだよ。でもまぁ強い呪霊とかにはそもそも当たらないんだけど」
「そうなんだ・・・」
そんな会話をしながら歩いてると蝿頭がだんだん増えてきた
家「・・・量が増えてきたな」
「発現場所に近くなってきたんですかね・・」
家「でもまぁ大丈夫だ・・・ろ」
「硝子さん!」
硝子さんの足に蝿頭がぶつかってきた。その衝撃で硝子さんが転けてしまう。
この一瞬の隙をついて蝿頭達がまとわりついてきた。ものすごいスピードでぶつかってきたやつもいて、刀を思わず落としてしまった。
「う・・・硝子、さ」
家「チッ・・・流石に、数が・・・」
このままじゃ2人とも蝿頭に飲まれて息ができなくなっちゃう・・・
「(硝子さんは・・・貴重な反転術式の使い手・・何かあったら、師匠達の傷治せない・・・)」
今は、師匠も、傑さんも、七海さんも、灰原さんもいない
硝子さんを守れるのは・・・私だけ
私が、守るんだ
もう、誰にもいなくなってほしくない!守るために、私は修行をしてきたんだ!
蝿頭達は構わずまとわりついてくる。そして私は息を吐き、少しだけ自分を落ち着かせる。
絶対、絶対できなきゃ2人とも死んじゃう。
大丈夫、やれる。
蝿頭達に口を塞がれる直前に私は
___「『幻出』五十剣」
術式を展開した
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あや(プロフ) - さとさん» ありがとうございます!全力で描かせてもらいますのでぜひ続編の方もお願い致します!! (8月6日 11時) (レス) id: db0fd9ce69 (このIDを非表示/違反報告)
さと - 百鬼夜行編とても楽しみです!いつも面白い話を提供して下さりありがとうございます! (8月6日 7時) (レス) @page27 id: cdb499747b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あや | 作成日時:2023年7月31日 12時