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私は、傑さんにはついていかなかった。

「(__これで、よかった。)」

傑さんに思いを伝え、高専へと帰ってきた。

そして無意識に、傑さんと過ごした、あの森の中の開けたところへ赴く。

「・・・」

寂しくないわけがない。

苦しくないわけがない。

「私には・・・力がない」

無力だから、傑さんを助けられなかった。

無力だから、傑さんの持つ闇に踏み込む勇気がなかった。

「・・・強く、ならなくちゃ。」

もう誰も守れない自分はいやだ。

もう誰かを失うのはいやだ。

「(見ててよ、傑さん。私は、あなたも救う。)」

あなたが否定したもの(思想)は、私が絶対にやってみせる。

「はぁ〜・・・修行、しなくちゃな・・・」

いつの間にか夕方。人間ってこんなに考え事に時間使えるんだなと思った。

五「・・・・A」

「わっ師匠!!気づきませんでした・・・」

最近師匠がマジで神出鬼没すぎて怖い・・・

五「お前、傑のところに行かなかったんだな」

「はい」

そういうと師匠はどかっと私の隣に座った。

五「・・・なんで?」

「え」

五「なんで傑のとこにいかなかったの」

「・・・行ってほしかったですか?」

五「んなわけねぇだろ。純粋に疑問なだけだ」

「ん〜まぁ決定的なのは、やっぱり、私が目指しているものとは、真逆だからですかね」

五「あぁ・・・非術師を守る、だっけ」

「はい。非術師を、大好きな高専の皆さんを、守るためです」

それにはもちろん、師匠も、と付け加えた。

サングラス越しでも、師匠の目が見開いたのがわかる

五「俺も?」

「師匠も大好きなので」

そういうと師匠はクックッと笑う。

五「お前、ほんとイカれてんね。俺を守ろうなんて考えるやつなんかいねぇよ」

「いーんですよ。それが私なので」

師匠は立って私の頭に手を置く。

五「そっか、そうだな」

「はい。・・・これからもよろしくお願いします」

五「まかせろ・・・期待してる」

夕日が沈みかけていく中、私たちの背中を押すように風が吹いた。


五「そういや、傑になんて言って断ったんだ?」

森の外へ歩いていると、ふいに師匠は話しかけてきた。

「・・・・秘密です。」

五「あー?けちんぼかよ」

「いいんですよ。気が乗ったらいいます」

五「今言え」

「理不尽ですね」


『傑さん』

『私は、行けません。非術師を、みんなを守るために力を使いたいので。あと』

________『私の師匠は、五条悟だけなので』

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あや(プロフ) - さとさん» ありがとうございます!全力で描かせてもらいますのでぜひ続編の方もお願い致します!! (8月6日 11時) (レス) id: db0fd9ce69 (このIDを非表示/違反報告)
さと - 百鬼夜行編とても楽しみです!いつも面白い話を提供して下さりありがとうございます! (8月6日 7時) (レス) @page27 id: cdb499747b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あや | 作成日時:2023年7月31日 12時

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