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「え、すごい・・・!」

夏「ありがとう。そんな感じで術師は色々な術式を持っているんだ。それを使ったり、呪具っていう武器を使ったりして呪霊を祓うことができる。」

「かっこいい・・・!」

そんな感じで話していると、先生が戻ってきた。

夜「Aちゃん、葬式は明日、やるそうだ。それでな、その・・・」

夏「Aちゃんの引き取り先ですよね?どうなったんですか?」

夜「・・・・」

「・・わかってます。誰も引き取りたくないんですよね。」

夏「は・・?」

先生は小さく頷いた。やっぱり、そうなんだ。

夏「こんな小さい子を・・・!どうして」

「・・なんでか、わからないんですけど。私すごく嫌われてて、だから、あまり親戚の人にあったことないんです。」

夏「・・・」

「でも、いいんです。多分家にお金いっぱいあるし、どうにか、なります、うん」

夏「どうにかって・・・」

夜「Aちゃん」

先生が私の前に腰を下ろした。すごく、真剣な顔してる。

夜「先ほど私より上の人と話してきたんだが、君の先ほどの情報、そして状況を伝えると君を将来呪術師にすればいいと提案してきた。呪術師になるのであれば、生活は保証してやると」

夏「!!」

「じゅじゅつし・・?」

夜「傑みたいに呪霊をやっつける仕事だ」

夏「先生!この子を本当に・・!」

夜「少し黙ってろ、傑。・・・だが俺としては、Aちゃんが好きなようにすればいいと思っている。君の人生に関わるものだ。どうする?」

「・・・え、と・・・」

じゅじゅつし。傑さんみたいに呪霊をやっつける。ってことは・・・

「私もげとうさんみたいに・・・かっこよくなれるってことですか・・?」

夏「・・・そんなかっこいいものじゃないよ。いいかい、Aちゃん。呪術師になるってことは時に命をかけて呪霊と戦わなければいけない。理不尽に、殺されることだって・・・」

命をかけて、人を守る・・・

夏「だから、そんな簡単に決めていいものじゃないんだ。君は賢い。愛想もいいし、普通の日常の中で、幸せに生きれる。だから・・・」

夜「・・傑のいう通りだ。やはり」

「げとうさん、先生」

私ね、

「私、お母さんとお父さんを守れる力があったらって車の中でずっと思ってたの。だって私にとって家族はあの2人だけだったから」

2人とも、しっかり聞いててくれる。嬉しいな

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作者名:あや | 作成日時:2023年7月18日 19時

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