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夏「もうちょっと右かな」
「い!?もうちょっと右・・!?」
夏「そうそう、そこを突けば結構崩れやすい」
__拝啓、お母さん、お父さん。私は今、
傑さんの体術講座を受けています
___30分前________
夏「_それなら、私と体術の修行でもするかい?」
「体術・・ですか?」
夏「うん。Aの術式は幻を相手に見せたり、幻で作ったものを武器にして戦ったりするだろ?例えばそれが容易じゃない相手_格上相手だったら自分の思い通りに戦闘が運ばない可能性がある。それに、体術を身につけておけば必ず自分のやれることが増えるよ」
どうする?と傑さんはニコニコしながら聞いてくる。
「もちろん、お願いします!」
あ、でも師匠に怒られないかな。勝手にやって・・・
夏「悟のことは気にしないでいいと思うよ。何かあったら私のせいにしとけばいい」
「え、いいんですか・・・」
夏「全然。体術できるようになったら悟もびっくりするかもね」
「それは・・面白そうですね」
夏「だろ?」
__________________
そして今に至る。
夏「体幹がいいんだね、少し無理な体勢になっても安定している。」
「あ、ありがとうございます・・・」
合気道なのか柔道なのかよくわかんないけど、相手の体勢を崩す練習をしている。
夏「力とかはAはこれからだからね。それよりも今は相手の崩し方、相手との間合いの取り方、詰め方をやったほうがいい。隙もできやすくなる」
「はい・・!」
夏「それができるようになったら悟くらいの人間でも軽く体勢崩せるよ」
「本当ですか!?」
夏「うん、試しに私にやってみるかい?」
「はい!」
傑さんが教えてくれたようにやってみる。
「ん・・・?あれ」
利き足を払ったのに崩れない・・・
夏「もう少し下かな。そこら辺は力がかかってるから崩しにくいよ」
「あ、はい!」
最初よりもう少し下を払ってみる。
夏「おっと」
傑さんの体勢が少し崩れた。
夏「いいね。できたじゃないか。そろそろ私も用事があるから行くけど、よければまた今度やろう」
「ありがとうございます!」
夏「いえいえ、今度は竹刀とか武器持ちながら手合わせとかやろう」
「"え"っ」
夏「じゃ、またね」
そう言って傑さんは任務へと行った。
「・・・傑さんと手合わせしたら骨折れると思う」
とりあえず自分の骨を守れるよう呪力強化できるようにしよう
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作者名:あや | 作成日時:2023年7月18日 19時