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Noside
あれから2日。
その日は一段と寒い日だった。
呪術高専の校舎の廊下では、夏油傑と家入硝子が飲み物を買いに自販機に向かっていた。
夏「そういえば、今ごろAは修行している最中だね」
家「Aちゃん最近会えてないんだよね。術式がどうたら、とは五条から聞いたけど」
夏「すごかったよ。まだ発現したばかりなのに幻の精度が高いんだ。使いこなせたら相当強くなれるだろうね」
家「へぇ〜、っていうかなんでそんなAちゃんの術式詳しいわけ？見たの？」
夏「見たよ。本当にすごかった・・・硝子？どうした？」
家入は不機嫌そうにタバコをふかした。
家「私だけ除け者じゃん。」
夏「硝子って他人の術式興味あったっけ？」
家「ないよ？Aちゃんはまた別じゃん」
家入は最近こそ会えていないものの、少し前まではAとよくおしゃべりをしたり、家入がAのためにタバコを買うついでにお菓子を買ってきたりなど、かなり可愛がっていた。
家「私も見たいなー・・・そのうち見れるかな」
夏「それなら少し覗きにいくかい？修行。今日悟に見せに行くって言ってたよ」
家「あり。そうしよ」
そう言って2人は飲み物を買い、こっそり覗きに行こうと2人がいつも修行をしているところに足を進める。
家「それにしても五条が師匠って今考えても違和感しかないな」
夏「悟は師匠って感じが全くしないからね。最初の頃はAが師匠って呼んでていても時折誰のことを呼んでいるのか本当にわからなかったし。」
家「私は今でもだけどな・・・・＿ん？あれ、Aちゃんじゃないか？」
家入の視線の先には走って高専の森の中に走っていくAの姿が見えた。
家入達には気づかなかったのだろう。いつも遠くからでも見かければ挨拶をしていくのだが、今日は素通りだ。
夏「A！修行は終わったのかい！？」
そう夏油は叫んだが返事は返ってこない。
家「＿おい、何かおかしくないか？」
夏「ああ。何かあったのかな」
すると今度はAが走ってきた方向から五条悟の姿が見えた。苛立ちに満ち満ちた表情でこちらを歩いてきている。
夏「悟、Aが走って森の中に行ったが・・・何かあったのかい？」
五「ああ？知らねえよ。俺が術式もう練習すんなって言ったらどっか行った」
夏「・・・は？」
どこかからか、パキッと枝が折れる音がした。
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作者名：あや | 作成日時：2023年7月18日 19時
