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夏「へぇ・・！術式を？」
「は、はい・・・多分なんですけど・・・」
教室に行こうとしたら廊下で夏油さんを見かけて、声をかけた。
夏「でも、最初に見せるのが私でいいのかい？悟に最初に見せた方が・・」
「次の、修行までに幻見せれるようになリたいので・・」
そういうと何かわかったように夏油さんがため息をついた。
夏「＿またキレてたんだね？確かに正月もあって最近は少し呪霊が多いシーズンだ。だけど、それを理由にAにキレるのはおかしい・・・」
い、今にも夏油さんから呪霊が出そう・・・どうにかしないと・・
「げ、夏油さん・・なのでちょっと術式、みてもらってもいいですか？でも忙しいなら全然大丈夫です・・」
夏「いいよ。私も悟からの話ばかりでAの術式は見たことないからね。少し開けた場所に行こうか」
いつもの夏油さんだ・・・よかった・・・
そして私たちは中庭に出た。全然人がいないし(元々高専には人が少ないけど)、ここなら、術式大丈夫そう・・・
夏「さ、いつでもいいよ。何かあっても私が全力で止めるから、遠慮しないで」
「は、はい・・・」
さっきみたいに・・・ツカモトを、思い出す・・・・
「(こんな顔で、こんな肌触りで・・・動くとこんな感じで・・・)」
夏「・・・・」
あ、あれ、夏油さんが何も反応しない・・・失敗した？
いつも目を瞑って思い出してるから出てきているのか、わからない。
少しずつ目を開けると、ツカモトはそこにいた。
「(よ、よかった・・・出てきてる。＿あ、消えた。)」
夏油さんは何も反応がない。
「じゅ、呪力操作、まだうまくできていなくて・・・これが限界なんですけど・・・」
夏「＿＿＿＿＿＿＿すごいじゃないか！！」
突然夏油さんが大声で誉めてきた。
あんまり誉められ慣れてないから、びっくりする・・・
夏「今のが幻かい？にしてはしっかり影があったし、質量もあったように見えた。幻というより召喚に近いものなのかな？今であのレベルの幻なら、そのうちたいていの呪霊や呪詛師は騙されてくれると思うよ。」
頑張ったね、と夏油さんは頭を撫でてくれた。
「あ、あの、でもまだツカモトしか出せなくて、それに、どう戦闘に活かしたらいいのか・・」
夏「Aは何をしてたの？幻出す時に」
「え、ツカモトを、思い出していました・・・」
夏「ならそれが答えじゃないかな」
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作者名：あや | 作成日時：2023年7月18日 19時
