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No side
皆見がくる数時間前、虎杖、伏黒、真希、乙骨、九十九、脹相は天元の元に来ていた。
伏「すみません」
乙「僕たちは、その羂索の目的と、獄門疆の解き方を聞きに行きました。知っていることを話してもらえませんか？」
加茂憲倫こと羂索の目的は人類の進化の強制、そのための死滅回游であり、天元との同化らしい。
伏「ちょっと待ってください。羂索は五条先生の封印と、Aさんを捕えようとしていました。純粋に考えればAさんが強いから、ということも可能性として挙げられますけど、今の話を聞いていてもAさんが決め打ちで狙われる理由がわからない。」
天「君らはあの子の終ノ術の存在を知らないのか？」
真「終ノ術・・？」
九「それがなんだってんだ。」
天「変幻影表術、終ノ術。かつての皆見家の先祖が宿儺を封じる際に使われていた拡張術式だ」
虎「宿儺を！？」
乙「・・・それで、Aさんが狙われた、と」
天「終ノ術は術者の呪力量によって術式範囲が変わるが、その範囲内にいた者は例外なく幻術にかかる。現状の皆見の子であればそこまでの範囲にはならないだろうが、呪力が戻ればあるいは＿＿＿」
伏「・・・繋がった」
虎「え？」
伏「渋谷でAさんが呪力が3分の1になる縛りを結んでいるって言ってただろ。あれは多分、五条先生とそんな縛りを結んでいたんだ。術式を悪用されないために。だけど羂索がAさんの術式を使おうと思ったら縛りが邪魔だろ。だからアイツらは縛りの解除とAさん確保が目的だったんだ」
虎「はぁ〜・・・なるほどな！やっぱ伏黒頭いいな」
伏「・・・何にせよ、Aさんが現状捕えられているのはある意味良かったかもしれない」
真「だな。あそこは誰にも手を出されないように何重にも結界が張ってやがる。こっちがAさんを助けることはできねぇが、向こうも手は出せないはずだ」
乙「・・・・」
伏「なら尚更五条先生の解放も並行しましょう。あの人がいれば一人で全て片がつく」
虎「天元様」
天「その前に誰が残るか決めてくれ」
九・脹「「私/俺が残ろう」」
脹「悠仁には乙骨かこの女の協力が必要不可欠だろう。加茂憲倫・・・羂索がここに天元を狙ってくるなら尚更だ。奴の命を断つことが弟達への救済だからな」
九「私はまだ天元と話足りなくてね、いいかな？乙骨くん」
乙「はい！僕はもうみんなと離れたくないので！！」
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作者名：あや | 作成日時：2023年12月10日 15時
