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「ありがとうございます。」

天「それで、用件は何かな」

「ここに、高専の学生達は来ていませんでしょうか。」

天「あぁ、先ほどきたよ」

「・・・ってことはもうすでにいないんですね。」

天「皆それぞれで死滅回游に向けて出発したところだ」

「そうですか・・・では、どのようなことをあの子達に教えたのか、私にも教えてくれませんか?」

天「構わないよ。______」

そこから10分ほど、みんなに説明していたことを天元様は教えてくれた。

死滅回游のこと

加茂憲倫のこと(あいつの本当の名前は羂索らしい)

そして、師匠の封印解除のこと

「なるほど・・・教えていただきありがとうございます」

天「君はどうするつもりだ?」

「そう、ですね・・・そういえば学生達はもうそれぞれ別々で結界の中へ?それともグループで動いてるんですか?」

脹「悠二達のことについてなら俺から話そう」

「は」

そうやって突如現れたのは

「呪霊・・・!!」

なんでここに・・・

脹「呪霊じゃない。脹相だ。安心しろ、俺はお前に危害を加えない」

「・・・・」

確かに敵意は感じない。

それに天元様もこいつに敵対反応を出していないことからこの呪霊が言ってることも間違いではなさそうだ。

「・・・わかった。脹相。教えて」

脹「悠二と伏黒は秤という男を説得しに行った。乙骨は仙台の結界へ。禪院は一回実家に戻ると言っていたな。そして俺と九十九は今護衛をしている」

「・・・天元様の?」

天「そうだ。何せこんな事態なもんでね。2人には悪いがここで護衛をしてもらっている。」

九「そういうことさ、皆見ちゃん」

突如後ろに気配がしたと思ったら・・・

「九十九さん!」

九「渋谷ぶりだね。拘束されてると聞いたけど元気そうで何よりだ」

「はい!こちらこそ渋谷ではお世話になりました!」

九「いーえ、それより皆見ちゃんはこれからどうするのかな?」

「そう、ですね・・・私も天使探しに協力しようかな、と」

そう言うと九十九さんは少し驚いたように目を見開いた。

「九十九さん?」

九「・・・・いや、君はてっきり、羂索を殺しにいくものだと思っていたよ」

「あ〜・・・それは、確かにそうなんですけど、私、渋谷でめちゃくちゃ足引っ張ってたので・・・

少しは、みんなの役に立とうかな、と。天使見つけたら、あとは学生に任せて羂索をやろうと思っています。」

九「実に皆見ちゃんらしい。頼んだよ。」

「はい!」

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作者名:あや | 作成日時:2023年12月10日 15時

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