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「んー・・・でもアイツを探そうにも情報がないんだよね・・・」
どうしようかな・・・適当に日本中探し回る?
面倒だけどそれが得策かな?
とりあえず高専を出
五『僕に何かあったときは、生徒のこと頼むよ』
ピタッ
・・・・そうだ。私は師匠に生徒を託されてた。
「(自分のことばっかりだった。みんなは無事なんだろうか)」
正直渋谷の時はもういっぱいいっぱいで最後の方は覚えていない。
昔は私が何かやらかしても師匠がいた。
師匠も独断専行なところはあるけれど、あれがちゃんとまかり通るのはあの人に実力があるからだ。
「(今は師匠はいない)」
つまり過去最高に日本がやばい。
生徒を完全に守る必要はない。だって彼らは強いから。
でも安否確認と、もし助けがいるなら____
「・・・とりあえず、学長いるかな」
何にしても情報が欲しい。
職員室の方に向かい、ドアをノックする。
ドンドン
「失礼します・・学長は__」
いない
誰もいない
・・・・渋谷に調査とか・・?
そう思って一旦ドアを閉めようとした時
家「・・・・A?」
「しょ、硝子、さん」
家「・・・・とりあえず、こっちおいで」
硝子さんは何も言わずに私を保健室に連れてきた。
久しぶりに入ったなぁ・・・ここ
家「オマエ、確か総監部に閉じ込められてるんじゃなかったっけ?」
「・・・・抜け出してきちゃいました」
家「ははっ、さすが」
「硝子さん、学長を知りませんか?10日くらいあの中にいたので全然状況が分かってなくって・・」
そう言うと硝子さんは黙ってしまった。
・・・・どうしたんだろ・・・
家「・・・・死んだよ。学長は」
「・・・・・・は」
まさかまた誰かが襲ってきて・・・
家「殺されたんだ。上層部にな・・・・・・待てA、刀を下ろせ」
「あの腐ったミカンども・・・・幻夢じゃ足りないな。直接殺してやる・・・」
家「はぁ・・・だんだん五条に似てきたな・・・・」
フゥー・・・と息を吐きながら落ち着かせる。
そうだ。今は上層部を殺している暇はない。
感情のままに術式を使うな、私。
「・・・・すみません、硝子さん」
家「それで、学長に何を聞きたかったんだ」
「今の状況です。学生達は無事なんですか?今は何か起こってるんですか?」
家「結論から言うと、学生達は無事だ。今は五条の封印解除と加茂憲倫を倒すために動いてるよ。さっきまで天元様のとこに行くって言ってたけど」
「天元様?」
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作者名:あや | 作成日時:2023年12月10日 15時