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その日の夜、同じ国内だけど遠く離れた場所にいるユンギから電話がかかってきた。
電話にはうんざりしていたけど、彼からなら安心だ。
「…もしもし、元気か?」
「あ、うん、ありがとう」
「…元気じゃないな。」
「まー少し。…てかどうして電話?」
「…いや、まー、あの、この前さ」
「…うん」
「俺、お前はそーゆーの気にしないから大丈夫だろうって言ってしまったじゃん」
「…そーだね」
「すまん。」
「え」
「そんな決めつけること言ってしまって、お前のとこ苦しめてないかなって思った」
「….そんなこと、」
ないって言おうとしたけど、なぜか言い切れなくて。
「…無理すんな。俺が悪かったんだから。…まだジミナにも話してないんだろ。…帰ってくる前に話してやれよ。心配かけたくないんだろうけどさ。楽になる。」
「……考えとく。」
電話を切った後、少し心が軽くなった。
わざわざ私を気遣うような電話をくれて、彼は私が思っていた以上にすごく優しい人なんだと思った。
……けど、やっぱりジミンには、
いえないよ。
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作者名:Muu | 作成日時:2021年1月21日 13時