37 ページ37
.
そのあと2人で水をかけあったり、砂浜でゆっくり座ったり、人の目を伺いながらこっそりキスをしたりした。
そこ数分のことだからすぐだったんだろうけど、僕にとってはとても貴重な時間で、すごく幸せだった。
一時して飲み物を買いに行くねと彼女が立ち上がった。
本当は僕が行くべきなんだろうけど、立場上行ってもらう方が安全だから、
ごめんなさい、よろしくと伝えると
全然だよ〜と笑って彼女はその場を去った。
.
それから数分経っても彼女が帰ってこなくて、ちょっと不安になった僕は少し周辺を歩いてみることにした。
すると、数十メートル先に彼女の姿が見えて、すぐ目の前にスーツを着た男の人がいた。
何か話してるみたいだけど、一体なんのようだろう。
下手に話しかけることもできずに、しばらく見守っていると、話終わったのか彼女は飲み物がこぼれないようにと気をつけながらこっちに走ってきた。
「遅くなった!はいこれ、コーラ」
「ありがとう……って、…あの人誰だったの?」
「…あ、えーっと、……まー。……ナンパ?笑」
「げ……」
ナンパかよー!
「…俺の目の前で………」
腹立つなぁ。
………確かに声をかけたくなる……けども!
嫌だなぁ
「…まぁ、ちゃんと断ってきたし、大したことない!さ早く飲もう」
「…わかったー」
彼女に言われてイライラをなんとか収めると、
また2人でゆっくりして、すぐ幸せモードに戻ってしまった。
652人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Muu | 作成日時:2021年1月21日 13時