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テヒョンが部屋を飛び出した。
怒らせたのか、呆れさせたのか、なんなのか分からないけど。
僕は勇気が出せなくてその場を動けずにいた。
僕がさっき絞り出した言葉にAは
「信じれない」
といった。
それがすごくショックで。
やっぱり僕は頼りなくて、信頼もないのかと。
そう痛感してしまったから。
……その時だった。
ガタン!!!
とドアがあいて、すごい勢いでテヒョンが中に入ってきたのだ。
……PDニムを連れて。
「テ、テヒョンア……PDニム……?」
TH「いいから聞いてよジミナ」
僕に驚く隙を与えずテヒョンは息を荒げながら言った。
きっとすごい走ったのだろう。
P「……聞きたいことがあるって連れ出されてきたんだけど。」
彼も少し困惑気味だった。
一体なにを聞くんだ?
そう思ったらテヒョンが口を開いた。
TH「…ヌナのことです…。」
P「うん。」
TH「…ヌナがオーディションにたくさん落ちてきたって聞きました。……けど、僕らは彼女がなんで落ちたのかわかりません。あんなになんでもこなせるのに。」
HS「……ああ、そうそう、僕らもそれはずっと気になってた」
TH「…それが分からないと、…ヌナはいつまでも苦しい思いをすると思うんです…」
「テヒョンア…………」
テヒョンが導き出してくれた方法。
それは彼女の苦しみの根源を知ること。
その真剣な表情を見て僕は心を打たれた。
…今、僕の友達が、僕を助けてくれようとしてる
「…何か、わかることはありますか?」
僕たちの言葉にPDニムは考え込むように口を開いた。
P「そういうことか…。俺もAが長い間何か抱えているとは思っていたけど、まさかこれが原因だとは思わなかった。……もっと早くに誤解を解いてあげるべきだったのかもな。」
彼がそう言うと
JN「あ、そうだ、それならAちゃんに、電話繋げたら?」
ヒョンが言った。
RM「名案ですね、ヒョン」
そうして、僕は彼女に電話をかけてみることにしたんだ。
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作者名:Muu | 作成日時:2021年1月21日 13時