無名のトップアイドル3 @JM (ページ12)

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12 you ページ12

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HS「ヌナ！？」

ホソク君の声がした。

あー、みんな帰ってきたのかな。

そんなことをぼんやりと考えてたら。

HS「ヌナ、大丈夫！？どうしたの！？」

「どうした！？」

「A！遅くなった！大丈夫？」

ホソク君の慌てたような声と、事務所の中から来た人たちのたくさんの声が聞こえた。

何事かわけが分からずにただ怖くて。

座りたいって思ったら

……体が動かなかった。

というか、

ガクガクと震えて止まらなくなっていた。

その自分の体と、周りの大人たちの不安そうな慌てたような表情を見てわけがわからなくなる

なんか、息が苦しい……

って思ったら一気に酸素が吸えなくなって

「……苦しい、息が吸えない………！」

必死にいっても声が出なかった。

HS「早く！事務所の中に！過呼吸だ」

ダ「早くドアを開けて！」

ダウンの声も聞こえて。

ダ「A大丈夫！？しっかりして！」

…しっかりしてって、息もできないの

体は震えてるし、どうしたらいいの…………

　

事務所に担ぎ込まれて、近くのソファに寝かされるとまたもやみんな慌ただしく動き出した。

「震えが………とまらない…」

自分のブルブルと震える手を見てさらに恐怖が増す。

「…何が起こってるの……」

怖くて怖くて全ての情報が苦しくて、

助けて欲しいって手を伸ばした。

………そしたら

ガシッ

「A！！！」

あなたが手をしっかり握って

私の名前を呼んでくれたの。