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「僕は特別優秀なわけではありません。ただ仕事が好きでここまできたようなものですから。」
俺はなるべく声を落ち着けてそう答えた。
こんな形で彼女の母親に会うとは思わなかったけど、
俺のことを認識してもらうためには、この場しかないと思った。
例え母親でも、俺の大切な彼女を傷つけるのは許せないという思いもあって。
「あなたのような方が、なぜ娘と一緒にいるのでしょうか」
「…娘さんとは彼女がバイトをしているコンビニで出会いました。」
ここは、俺なりの誠意を見せなければ。
「…僕は、彼女が自由に生きている姿に惹かれました。実際、色々悩んでいることがあったみたいでしたけど、それでも自分の意思をしっかり持って僕にたくさん話をしてくれました。僕の前では正直に生きていたんです。」
そこまでいうと、
彼女のお母さんは心なしか、ふっと気が緩んだように見えた。
「…この子は、私の思ったように生きてくれなくてね。せっかく頭も良くて要領もいいのに、遊び回ったり、タバコなんて吸ったりして…どうして私の言った通りにしてくれないのと、憎くおもうこともあったの。」
「…」
そこまで聞いた時、俺は
……あぁ、なんだ。
この人は、
Aのことが心配で心配でたまらないだけなんだ
って少し安心したんだ。
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Muu(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しい言葉をありがとうございます!少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。 (2022年9月6日 17時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 最高でした。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page46 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
Muu(プロフ) - ユンギペンさん» ありがとうございます!完結へと一気に書き進められたのは、まさしくこのメッセージのおかげです! (2022年6月25日 2時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ユンギペン - 続き楽しみに待っています!更新頑張ってください😊いつもお疲れ様です☺️ (2022年6月23日 22時) (レス) id: b9da242e25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Muu | 作成日時:2021年9月15日 17時