25 ページ25
.
見るからに高そうな泡を使わせていただいて洗顔やらした後は、パジャマじゃあれかなって思って、
軽く、家着で着てる、Tシャツにショートパンツを履いてリビングに行った。
キッチンではエプロンをつけたユンギさんが、何やらフライパンを動かしていた。
「…お、来たな。」
私に気づいて笑うユンギさん。
……爽やかすぎる。
慣れた手つきで料理をする姿は本当にかっこよくて、近くで見たいから、カウンターの椅子に腰掛けた。
何を作っているのか覗いてみると
「…もしかしてフレンチトーストですか…?」
「うん。食べれる?」
「え、もちろんですけど」
なんておしゃれなもの作ってくれるの、朝から。
「…もうすぐできる。」
あまりこっちを見ず手際よく作られていく。
お皿に盛り付けてテーブルに運ばれる頃には、
あれここレストランだっけなんて思ったくらいだ。
「…よし、じゃー食うか。」
目の前でナイフとフォークを手に取る彼。
…慣れてる?のかな
「…どーしたんだよずっと見つめて。」
「…あ、ユンギさんって、こーゆーの慣れてるのかなって」
私が言うと彼はふっと笑った。
「…慣れてねーよ。まぁ、料理はよくするけどな。振る舞ったのは、部下とお前くらいだよ。」
「…そうなんだ」
「……女はお前が初めて。」
思わず顔が赤くなって下を向いたけど、彼も恥ずかしそうに下を向くからなんだか安心した。
いただきますと言って、さっそくトーストを食べると
「…めっちゃおいしい」
今まで食べてきたそれより確実においしくて思わず声が出る。
「…そうか。よかった」
嬉しそうに笑うユンギさん。
「…あと少ししたら俺は仕事に行く準備するけど、お前はいつ出てもいいから。」
「はい」
「まー部屋は好きに使っていいけど、あんまりいじくり回したりするなよ」
「そんなことしません笑」
「ん。」
それから、少しお互いのことや仕事の話をして、
食べ終わると一緒にお皿を洗って片付けた。
589人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Muu(プロフ) - 秋良さん» とても励みになります。ありがとうございます!鼻血出せるように頑張ります笑。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - こんばんは。初めまして。もの凄く幸せな気持ちになりました。鼻血でそうです。次回も楽しみにしてます。 (2021年6月16日 18時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Muu | 作成日時:2021年6月4日 15時