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また数日後、仕事を終えてコンビニへ向かった。


今日は本当に忙しく働いた。

今年入ってきた新人のミスでかなりの痛手があって、もうそれは本当に大変だった。
普段部長という、上の立場にいるから、社長に呼び出されて怒られた時は、ああこの感覚久しぶりだ…と思いながら頭を下げたもんだ。



残業で疲れ果てて、それでもタバコは必須なのでコンビニには行かなきゃいけない…

さすがニコ中だな。




コンビニに入ると、案の定彼女がタバコの整理をしていた。


毎度思うけど、なんかいいな、この景色。


若いのにタバコのことめっちゃ詳しい女の人ってちょっとおもしろいわ。



その作業を邪魔しないようにと静かにレジにいく。
そしたら、気が付いたのか、彼女がさっと振り返って



「あ、こんばんは」



と満面な笑みで俺に言った。



その瞬間俺は不覚にもちょっとときめいてしまった。




「あ…あの、」

「いつものですよね?」

「はい。」



やばいな、俺。


……そっか今日疲れてんだったわ。

そりゃ笑顔振りまかれたらどんなやつでもちょっとはくるよな。



「……あれ、すみません、今日shadow売れ切れてます……」


「えっ」


うそだろ



「…6ミリのロングならあるんですけど…」


「あぁ……」



俺はロングは好きじゃないんだよなぁ…

なんだのそのこだわりって感じだけど。



「じゃあいいです。明日は入荷してますか?」

「…多分、…ちょっと確認しますね!」



彼女はそういうと、座ってプリントやらなんやらを確認し始めた。



「…あっ、明日の朝にはきます!」

「そうですか」



俺明日早いんだけど…

その時間までに入荷するんかな



「…大丈夫ですよ、5時には入荷するみたいなんで」

「お、ありがとうございます…」



すごいなこの人、なんで分かったんだ?



「……今日お疲れみたいですね。お仕事大変なんですか?」



え、


「疲れて見えますか?」


「…うーん、いつも通りの感じですけど、雰囲気が笑」





確かに俺は日頃から、疲れてるの?って声かけられるけど。

顔じゃなくて雰囲気で分かったとか





「…鋭いですね。」


「ほぼ毎日にのように見てたらなんとなくわかりますよ」


「…………そうですか」



「また明日も頑張ってくださいね。」







その笑顔が、疲れた俺にはすごく輝いて見えた。





ああ、みんなこれにやられてんだなと気づいたのが、なんだか恥ずかしかった。

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Muu(プロフ) - 秋良さん» とても励みになります。ありがとうございます!鼻血出せるように頑張ります笑。 (2021年6月17日 0時) (レス) id: 350ffc1ce7 (このIDを非表示/違反報告)
秋良(プロフ) - こんばんは。初めまして。もの凄く幸せな気持ちになりました。鼻血でそうです。次回も楽しみにしてます。 (2021年6月16日 18時) (レス) id: 182bc41aa4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Muu | 作成日時:2021年6月4日 15時

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