私、わがままだから。(Ryosuke.Y) ２

80 ページ31

Daiki side




山田涼介A迎えに行くから、終わったら連絡して



本当に、不器用なんだか過保護なんだか。

でも今日だけは、最後まで2人でいさせてよ。



大貴俺が送ってくから大丈夫。


大貴山田は風呂でも入ってろ






『どうかした？』



大貴「ううん、大丈夫」






携帯をポケットにしまい

店を出て、Aちゃんの家の方へ歩き出した。



ま、俺は駅から電車だから

駅の方が近いし、遠回りなんだけど。

2人でいるところを見せつけてやんないと！

ヘタレなあいつにね(笑)






『なんかあっという間に着いちゃったね(笑)』



大貴「ん、楽しかった！ありがとね！」



『私も！てゆうか、ご飯代までごめんね？』



大貴「いいのいいの！あ、はい！プレゼント」



『遅くなったけど、お誕生日おめでとう！』



大貴「ありがとう！！」






お互いに手に持ってた紙袋を交換した。



横目で確認した山田の部屋。

カーテンが少しだけ開いていて

奥にいるであろう山田の姿が想像できる。







大貴「頑張れよ。大ちゃんがついてっから」



『ふふ、ありがとう。じゃあ、明日ね！』



大貴「おう！おやすみ！」






山田にとどめを刺すかのように

Aちゃんの頭にポンと手を置いて

駅の方へ向かった。






頭では決めたものの、心は正直だな。



もっと好きになっちゃったじゃん。















.

81→←79

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す