くたばって仕舞え【文スト】【男主】

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朝、一階にいた暇そうな太宰さんに事の顛末を話してみる。


「……っていう事が昨日あったんですよ太宰君」


「それでタピオカは美味しかったかい？」


「タピオカはすごく美味しかったですけど」


でも飲みすぎたら健康に悪そうだ。


ていうか今日起きた時ちょっと胃が苦しかったのはそれかもしれない。


あぁ年だなぁ…………悲しい。


「タピオカの話は一旦置いといて、なんか周りの人達が変だったんですよ。

だから女性に一番詳しいらしい太宰君なら分かるかと」


太宰さんの片眉がぴくりと動く。


「へえ。女性に詳しい、というのは誰から聞いたのかい？」


「乱歩さんです」


手をゆるく顔に当ててうなだれ始める。


どこにうなだれる要素があるのか分からない。


「君の前ではあまり女性を誘わない様にしていたのだけれど……全部水の泡だね」


「俺だけですか？ 何の為に？」


「いや、何でもないよ」


教えてくれても良いと思う。


「あ、ここのコーヒーおいしい……で、何でだと思います？」


「さぁ。私にも分からないよー」


「えーいや如何にも分かってそうな雰囲気でしたよね！？」


太宰さんの顔が少しニヤついている。


この人は人を苛つかさせる天才だと思う。


「はぁ……太宰君、そういえば今日出さないといけない書類出来ました？」


結構量がありましたよね。


ここでゆっくりしてるんだったらもう終わってるんですよね。


「そうだ！A君が私の代わりに書くというのはどうかい？」


「えぇ……」


終わってないな。

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