くたばって仕舞え【文スト】【男主】

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正直かなり待った。


そしてふわぁ、と欠伸をした瞬間……


部屋のドアが凄い音を立てて勢いよく開かれる。


「……」


あのお姉さんじゃなく、帽子を被った男性だった。


あと絶対この人機嫌が悪い。


お姉さんが良かったなぁ！！！


「……手前マフィアへの資金を裏で横取りしていたらしいな」


俺じゃないってぇ！！！


「隠し金庫の場所を教えろ！！」


「いや何だそれ_______」


男性が急に立ち上がり、俺の頭を掴むと同時に体が重くなる。


これはなんなんだ……


肺が潰れそうで空気を上手く吸えない。


苦しくて涙がじんわり目に溜まる。


今日が俺の命日か……！！


「ぐるし……ぅ……あっ……」


「……！！」


男性は無言で手を離し椅子に座った。


体の重みが消えていく。


「ゲホッ……でも俺は本当に何も知ら______」


そう言いかけて男性を見ると何かを念じていた。


頭を抱えて必死に呟いている。


「此奴は男だ……此奴は男だ……」


「あの……俺は男ですけど、どうかしたんですか」


「黙ってろ」


「ヒッ……」


心配になって声を掛けてみたら返り討ちにされた。


俺のやわメンタル舐めんな。


少しした後男性は無言で部屋から出て行った。


何だったんだあの人……

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