くたばって仕舞え【文スト】【男主】

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「国木田さん、書類できましたよ」


「……Aが三十二という事は俺の十つ上だ。俺はお前に敬語を使った方が良いのだろうか」


あ、本人に聞くのか。


「いや別に今までと同じで良いですよ。もう今更って感じですからね、はは」


「そうか。しかしAは俺達に敬語を外しても良いと思うがな」


「うーん、それが誰にでも敬語を使う癖が治らないんですよね」


多分前の会社がクソだった所為だな。


「じゃあまず呼び方を変えようじゃないか」


太宰さんがにょきっと出てきた。


「あ〜。じゃあ、『太宰君』……どうですかね」


「……ふふ」


頭大丈夫か。


「Aはもう此奴に構うな、仕事に戻れ」


「あ、はい」


デスクに戻ろうとすると背後で国木田君の咆哮が聞こえた。


「太宰は仕事しろ！！」


「今からちょっと川に行ってくるよー」


「おい！！」

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